完結おめでとうございます。
終盤になるにつれて、物語が閉じる寂しさのようなものを感じていたのですが……、このエピソード読んで、それがあったかい気持ちに変わりました。終わってよかったじゃないですが……四人やほかのキャラクターにお疲れ様を言いたい気持ちです。
運命という言葉が出てきましたが……なんというのか、良い意味でも悪い意味でも、運命の物語だったように思いました。宿命を背負う人の感情や、運命を乗り越える覚悟や、いろいろなものを感じました。
最初は正直、ちょっと取っつきにくいお話なのかなと思いましたが、合間合間に、身の回りのありふれた物や、親しみやすいセリフのやりとりがあって、それが幻想的な描写とリンクしていくようで、読み進めるほど、霧が晴れていくような、面白さが増していくような、そんな感覚になり、いつの間にか夢中になっていました。
楽しい時間をありがとうございました!
作者からの返信
ありがとうございます。
この作品の物語はここで終わりかもしれませんが、きっと彼らはこことは違う軸の世界で輪廻を回り生き続けていると思います。そう考えると、寂しさよりも楽しい気持ちを感じることができそうです。
運命ですが、作品の本文を書き始める前から、内容はまったく決まっていないのに最終章のタイトルを「運命」にすることは決めていました。なんとなく、最後はそれしかない気がしたんですよね。すっと浮かんで、他は考えもしなかったです。
やっぱり序盤の一章に出てきた、恋火の「タコさんウィンナー」発言が効いたのかもしれないですね。この世界観、その出で立ちでそれを言う?って。子供でもそうそう言わないっしょ。自分で思いついてめっちゃ笑いました。本気なのか冗談なのかは恋火に訊いてみないとわからないですが、最終話にもそれを出せてよかったです。
この作品を最後まで見守っていただき本当にありがとうございました。温かい言葉の数々、胸に沁みました。作品を読んで楽しんでもらう、書き手としてそれに勝る喜びはありません。
遂に完結ですね。おめでとうございます。
どれだけ鮮やかな色彩(時にどす黒いような)が使われても、透明感を失わない水彩画のようなお話でした。
何回生を繰り返しても風楽の方が年下に生まれてくるらしいのでちょっと笑ってしまいました。
作者からの返信
ありがとうございます。
風楽はきっと、恋火より前に出ると彼女の姿が見えなくなってしまうので、姿の見える後ろからついていきたいのだと思います。自分が先に生まれたら、その間恋火がいない人生を過ごさなければいけないので、そのことに耐えられないのでしょう。
この作品を応援し続けてくださって、ありがとうございました。励まされ、大きな力となっていました。少しでも楽しんでいただけたなら光栄です。