少し私には難しく、適切なレビューを書けないかなと思い、こちらに感想を書かせて頂きますね。
全体的に感じたのは“静けさ”と“冷たさ”でした。冬から始まって、真っ暗な部屋の中、1人で過ごす女の子。老女になっておいた体に鞭打ちながら静けさの中、“次の自分”に向けてガウンを編む。静で始まり静で終わる。夜ということも含め、物静かで冷徹な印象です。
女の子を包むそんな雰囲気に動きと暖かさをもたらしてくれるのが『彼』なんですね。変わらない愛やあなたとの幸せを示す証をそっと、彼女が1人で過ごす時間に添える。
歌詞を見るに、どうやら女の子(老女)は気づいていないのかも知れませんね。再び寒さに目覚めて涙を流すその足元にも、彼がいたのでしょう。
冷たさと暖かさ(温かさ)。静と動。それぞれの対比が物語全体にメリハリをつけてくれて、その時々を際立たせてくれています。
女の子が書き終えた便箋は、フクロウが明日へ届けるのでしょうか? 夜を告げる鳥が明日(朝)を持ってくる…。そんな素敵な解釈が出来そうです。
恋愛の本が置かれているので、そんな彼との日々、あるいは女の子の空想や理想が実は、本棚には収められているのかな、なんてことも思いました。
こうして読者である私に考える“遊び”を残しながらも描写は繊細で文学的。言葉・単語一つ一つが踊るようで、そこに作者様が込めた意味を訴えようとしてきます。
今の私ではその語りかけのほとんどを見落としているのだと思います。それでも、語るべきを語り、黙するところは黙する。
詩的な表現含めて、100人読めば100通りの解が出せそうな、とても素敵な作品でした。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
丁寧な感想、とても嬉しいです。
実は、とっても嬉しいのです。二回もお伝えしたいほどです。
この作に関しては、説明しすぎてしまわないようにと意識して書きました。なので、その分書きたかったことが書けているのかも不安でした。
でも、misakaさんの感想を読ませて頂く限り、もしかしたら、伝えたかったことは書くことが出来ているように思えます。
実際は、misakaさんが私が言いたかったことを汲み取ってあげようと、丁寧に読み、解釈してくださったからだと分かっています。
この度は、本当にありがとうございました。
こんにちは、小烏です。
この度は企画にご参加ありがとうございます!
美しい旋律を感じる、瑞々しい不思議な世界のお話しでした。
この後「第3回 自主企画 植物の出てくるお話しの本棚」に収録させていただきます。
尚、「本棚」のトップ画面のURLはこちらです。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860866581247
小烏の個人的な感想なので、気に入らない場合もあると思います。
その時は削除致しますので、ご遠慮なくお申し出ください!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。
さっそく拝読させていただきます。