傾国と妖魔が踊る、宮中化け物バトルここに開催!!
- ★★★ Excellent!!!
このお話は、傾国の毒花の醸す薫香が肺を満たしそうな宮廷の闇と、
多彩な妖魔達の異能を操る皇子達の戦いと成長の物語です。
この作者様の文章の魅力は、確かな知識から来る緻密な背景描写や心情の描写にあります。
目を閉じればすぐに瞼の裏に、色鮮やかな朱塗りの宮殿や、音や匂いに溢れた市場が浮かび、
丁寧に一人一人磨かれて個性を出したキャラクター達の行動に目が離せなくなります。
主人公の紅運と、封じられていた焔の大魔・狻猊。
焼けた手と手で握り合う、人と妖魔のブロマンス。
継承位最下位、日陰に燻っていた皇子の瞳に夜空を焼くような炎で妖魔は笑う。
是非ご一読ください。