第6話 離乳とトイレトレーニング

 子育てで、なかなかクリアできないと言われる「離乳」と「トイレトレーニング」。

 うちも上の子は、ストローで飲めなくて2歳過ぎまで哺乳瓶でした。オムツも小学校に入ってから外れました。まぁ、長女の場合は、重度の障害がある身なので、そこは仕方がない。

 怪獣さんは、その点だけにおいては、母を助けてくれました。


「そろそろストローに変えていこうかなぁ」

と思って、練習するつもりだったのに、ストローの方が手っ取り早く飲めるとわかると、哺乳瓶、ポーン。

 いや、ホントに、ポーン。投げ捨てましたね。「要らない!」決断の早い子です。


 トイレトレーニングのきっかけは、私の母の経営するブティックの、皆がお茶するテーブルを囲んでいた時のこと。保育園で始めたばかりのトイレトレーニング。初めての布パンツを履いていた怪獣さんは、トイレが間に合わず、そこの椅子の上で失敗をしてしまいました。「あららら〜」「やっちゃったねぇ」「まあまあ、仕方ないよ〜」などと大人が散々大騒ぎしたのが、辛かったり恥ずかしかったり悔しかったりしたのでしょう。 


 そこから怪獣さんは全くトイレを失敗しなくなりました。肌が弱かったので、オムツのゴワゴワも嫌だったらしく、何と、その一回の失敗で、トイレトレーニング終了。


何とも不思議で、親孝行な娘だと、周りの人たちも言ってくれて、それが本人にも伝わったらしいです。得意顔の怪獣さんでした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る