闇と大地が衝突する
【狂気】のオルナシア
何故か風貌に似合わないその名は、冒険者たちの間では疑問視されていた。秘密事項で教えてくれない。それに、私生活でもあまり狂気な部分は見当たらない。
だが、その事実を一部の冒険者は知っている。
彼女はオルナシア・ランドルーファスというグローシアから遠く離れた帝国 ライアック帝国の有名な貴族の生まれだった。
そんな彼女は生まれつき、ある呪いが付与されていた。
それは【狂の呪い】。呪いにしては異質なものであり、戦闘狂な人格を形成する呪い。何故この呪いが付与されたか、犯人が誰かは不明。
だが、そんな呪いを受けたオルナシアの両親は彼女を外に出さなかった。存在を秘匿にされた。とは言え、両親はオルナシアを愛していたが…
そんなオルナシアは、戦闘狂の人格と対話して仲良くなり、アリアシアという名前をつけた。
そして、15を超えた時…彼女は家出をした。自身が邪魔であり、家族に迷惑を掛けていると幼いながらも理解したオルナシアは15の時に家出して、死んでしまったように多少の血とアクセサリーを落としたりした。
そして、彼女は冒険者となり仲間と共に駆け上がり今に至る。
だが、冒険者になってもアリアシアの戦闘欲を満たしてくれるものがおらず、時々こんなことをしているのだ。
そして、オルナシアはアリアシアと交代して今に至る。
アリアシアは大剣を高速で振るう。その速さに驚愕したハヤトはそれを叢雨で防ぐ。
「おっっっっっもッッッ!?!」
あまりの重さに地面が陥没してしまう。幸いにもハヤトは、叢雨が全然大丈夫と感じたためまだ良いが…その一撃を防ぐというのは無謀であると理解した。
(急に戦い方が変わった!二重人格か何かかよ!?というか、あんだけ重いと防ぐのはダメだ…なら、いなすか魔法しかないか!)
ハヤトはそう考えれながら極度の集中状態に入る。
「【大地の龍】」
そして、【大地の龍】で攻撃するが強大な一撃で【大地の龍】が粉砕される。
「土魔法かよ!ならこいつでどうだ?」
すると、アリアシアの周りを闇が覆い、無数の槍の形をする。
「【ダーク・ランス・シャワー】!!!」
「ッ!【大地の槍雨】!」
無数の闇の槍が放たれると同時に、ハヤトは土で作られた無数の槍で迎撃する。
「【大地の巨手】!」
そして、ハヤトは無数の土の巨大な手でアリアシアを捉えようとする。だが、アリアシアは大剣を担いでいるとは思えない跳躍を見せると、闇魔法を込めた斬撃を放つ。ハヤトは後ろに飛んで回避すると、神凪飛ばしを放つ。
「キャハハハハ!!!これが…アタシの全力だッッッッッッ!!!!!」
地面に着地したアリアシアはそう叫ぶと大剣に魔力を貯めまくり、ハヤトの方に剣先を向ける。
「【ダーク・レイ】ッッッ!!!」
「マジかッッッ!!!」
その瞬間、剣先から極太の闇のビームが放たれる。その魔法は、ハヤトを飲み込んだ。
最弱扱いのモンスターマスター 白菜揚げたら捕まったマン @hakusaiageman
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。最弱扱いのモンスターマスターの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます