第2話 友達とのちょっとした思い出

6限の授業が終わり、帰りの会も終え、周りの生徒達は帰ってる中、那月は1人で自主的に勉強してると遥人から声をかけられる


遥人「那月〜。一緒に帰ろ?」


那月「あ、遥人くんごめんね。僕はまだ勉強してるから先に帰ってくれるかな」


遥人「えっ!?まだ勉強する気力あるの!?俺には無理だな…」


那月「ははは…。僕は勉強しかないからさ」


遥人「えー。そんな事ないけどなー」


那月「ありがとう、そう言ってくれて」


遥人「んー、じゃあ俺も残るぜ!」隣から机を引っ張り出し那月の机とくっつける


那月「え、それは悪いよ」


遥人「いやいや。大丈夫だって!それに俺も勉強しないとママにめっちゃ怒られるからさ」苦笑いしながら言う


那月「えっそれはやらないとだね」少し微笑む


遥人「おう!だから俺も残る!」


那月「でも家族心配しない?」


遥人「んー、それは大丈夫!」


那月「そ、そう?ならいいけど…」


遥人「まぁまぁ俺より勉強に集中しようぜー」リュックから教材と筆箱を出して勉強始める


那月「う、うんそうだね」集中する


2時間経過。ドアが開く。


担任の先生「あら、あなた達まだ残ってたの?」


那月「あ、先生…」


先生「勤勉なのはいい事だけどはやく帰りなさい、学校閉めるわよ?」


那月「………あ、う…っ。」声がうまく出てこない。


『まだ帰りたくない』って言えない。


先生「? 那月さん?」


遥斗「あの、すみません…。先生。勉強しよーって誘ったの俺なんです」


先生「あら、そうなの?」


遥斗「はい、俺って成績も悪いですし…。えへへ」苦笑いする


遥斗「それでまぁ那月くんにも手伝ってもらいながら夢中になっていたらもうこんな時間になってました。今から帰ります」


先生「わかったけど、次からは気をつけなさいよ?2人とも」


遥斗「はーい。行こうぜ、那月。」そそくさとノートとか片付け、那月の腕を掴む。


那月「あ、う、うん」片付けて教室から出る


─帰路へ─


那月「あ、あの…遥斗くん」


遥斗「うん?どうした?」


那月「えっと、その…もし勉強で分からない所あったら僕に言ってね…?」


遥斗「おう!めっちゃ聞く!」微笑む


那月は微笑んだ。


遥斗「よっしゃ、」背中を叩く


那月「いたっ。」


遥斗「那月、どっか行くか!」


那月「いいけど...どこに行くの?」


遥斗「んー、ならゲーセンとか行くか?」


那月「ゲーセン…!」目を輝かせる


遥斗「実は俺ってUFOキャッチャーとか得意なんだよ!」


那月「そうなんだ…、そんな風に見えないな」クスクスと笑う


遥斗「しつれーな奴だなー。見てろよー!」


那月「分かったっ。」


遥斗「よし、行くか!」


那月「う、うん!」


2人で近くにあるゲーセンにいって夜遅くまで楽しんだのだった。

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もし君がいなくなってしまったら。 ふうまる @humaru5656

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