第83話 番外編 『ようこそ Light Houseへ』の裏話
予告とは違うが、今回は先日完結させた『ようこそ Light Houseへ』について語りたい。ここからは本編のネタバレがあるので気になる方は先にお読みいただければ幸いである。
ようこそ Light Houseへ
https://kakuyomu.jp/works/16817330660313761401
『ようこそ Light Houseへ』は私が高校時代に執筆した『ただいま Light Houseへ』の続編となる。詳細は第48話に譲るが、砂漠の星ブリアに住む伯父一家に引き取られた少年、フォンの成人後の話である。
もともと、『ただいま Light Houseへ』の続編を書きたいという構想はあったが、自主企画の『カクヨムSF研3』に参加するにあたり、参加条件が2023年4月以降の作品ということで、急遽書き下ろすことにしたのだ。
今回ヒロインとして登場する幼なじみのルチアは、『ただいま Light Houseへ』で名前のみ出ていたキャラクターである。男性のつもりで考えていたが、ルチアというのは女性名の方がメジャーだと分かり、ヒロインとして再設定した。フォンと立場は違うが、自分の居場所に悩む女性であり、成長したフォンが子どもの時の伯父の立場になって彼女を受け止めるというのを描きたかった。
文中で登場するシデライトとヘマタイトはどちらも鉄に深い関係のある鉱物で、ブリアの主産業が鉄鉱山であることから思いついた。月のない星から来たルチアにフォンがブリアの月、ミンを見せるのも書きたかったシーンだが、シデライトが黄色がかった鉱物だと分かり、『ミンの欠片』という愛称を付けることにした。
本作でもう一つ書きたかったのが『ただいま Light Houseへ』で砂漠に置いてきた諸々の物の回収でもあったので、砂嵐というイベントを使ってフォンが忘れ物を見つけるというエピソードを入れた。
幸い『ようこそ Light Houseへ』へのレビューを多数の方からいただいたが、『ただいま Light Houseへ』の続編ということで好意的に読んでいただいた方もいらっしゃる一方で、一つの作品としてはイベントが弱いのではないかという感想もいただいた。カクヨムコンを視野に入れて1万字以内にまとめたいということでプロットが練り足りなかったということだろう。もしかしたら今後加筆するかもしれない。
ともかく、お読みいただいた方々には感謝を申し上げたい。
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