詩「小さな声」
有原野分
小さな声
人は生きる
生きる金
死にたがりの蛍光灯
夜露
暁の残光
路銀
焦げた手紙
大切にしていた人生の
芯に刻まれた愛情という
果たしてこの道に
終わりはあるのだろうか
死に金
時間の浪費
シャバの飯
生きていた双子の妹
声を出してみようかしら
少しだけ
小さな
声を
ぁ
ぃ
ぅ
ぇ
ぉ
誰にも
届かないでほしい
風船
針の先
カエルの歌
集団下校
鋏
錆びた家の鍵
詩「小さな声」 有原野分 @yujiarihara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます