さんかくみみの少女は機を織る

@iryslire

第0話 機織る街

第2地区

ツーーッ カンカンッ

ツーーッ カンカンッ


第2地区は常にこの音が鳴り響いています。

機織り師達の暮す街、それがこの第2地区。


私の暮す第4は、のどかな、綿花達が風で擦れてカサカサと音を立てるのが聞こえてくるくらい静かな街です。


南の方に小さく見えるのは第1地区。

高い塔が目印です。

以前に大型のカラクリを導入して大量生産を目的とした地区です。


東の果てに見えるのが第3地区。

魔導大戦の戦地となった場所で、焼き払われて特に何も残っていないとみんなは言います。

私は少し、その場所に懐かしさを覚えます。


なぜなのでしょうか。


私の名前はラグ

ハイエルフのラグです。


私の物語に、少しお付き合いください。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

さんかくみみの少女は機を織る @iryslire

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ