階段ラブレター

藤光

階段ラブレター

やあ

あれか

見つけた

間違いない

あそこだろう

やっと見つけた

でもどうしようか

僕はいますぐにでも

あの子に会いたいけど

どうすればわからないな

そうだ階段を掛ければいい

上へとつづく階段を作るんだ

一段また一段と言葉を連ねよう

あの子に僕の気持ちを届けるため

言葉を重ねて階段を作るって素敵だ

少し恥ずかしいのも「らしく」ていい

人を好きになるって、特別なことだから

ちょっと恥ずかしいくらいが丁度いいのさ

この「階段」を読んだらなんて思うんだろう

あの子もちょっと恥ずかしいと感じるだろうか

くすぐったいような、楽しいような気持ちになる

そろそろあの子のところまで言葉の階段が届きそう

そうしたら、言葉の階段を駆け上がって僕は言うんだ

好きだ、好きだ、好きだ、好きだ、好きだ、好きだ〜!



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

階段ラブレター 藤光 @gigan_280614

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ