凶音の魔女編 反省会場 (読み飛ばし推奨)

凶音の魔女の魔女編 反省会場 (懲りずにまたやりました……!)


※本編に登場する人物・団体とは一切関係ありません。

 読み飛ばしていただいて、全く問題ありません~!



*****


アリシア:

いやあああああああああっ! 終わったあああああああ!!


エルシア:

ち、ちょっとアリシア!!


アリシア:

なによ? そんな慌てた顔をして。


エルシア:

忘れたのですか!? その出だしは、前に使ったのです!


アリシア:

あっ……! 作者っ! 何手抜きをしているのっ!?


エルシア:

作者なら、書き終わったから、わたしは寝る! と言い残して、どこかに行ってしまったのです。


アリシア:

また逃げたのねっ!?


エルシア:

その代わり、手紙を残していて。

え~っと、強力なゲストを呼んでいるので、三人で次回作の宣伝をしておいてください、だそうなのです。


アリシア:

次回作って……確か、あたしたちの学院時代を描いた短編よね?


エルシア:

そうなのです。

手紙によるとタイトルは、『幻のティタニアと、暗黒のクリスマス・イヴ』なのです。


アリシア:

なんか……『ハリー・●ッターと賢者の石』みたいな響きね。


エルシア:

シーーーーッ!!

そんなファンタジー文学の金字塔と比べたらダメなのですっ。現実世界の処刑人に、抹殺されますわよっ!?


アリシア:

げ、現実世界って……。まあ、いいけど。

それで、強力なゲストっていうのは、まさかコレなんじゃないでしょうね……?


ヴィクトル:

誰がコレなのだっ!?


アリシア:

げっ! やっぱり本物!?

というか、なんなのこの人選はっ!?


エルシア:

これは審問術のヴィクトル教官、ご機嫌麗しゅう。オルガナ卒業以来ですわね。


ヴィクトル

なにが麗しいものかっ。

突然呼びつけられて、急いで来たというのにコレ呼ばわりしよって!

小生は帰らせてもらうぞ!


アリシア:

ちょっとヴィクトル教官、待って! 帰ったら、大変なことになるからっ!


エルシア:

そうなのです。悪いことは言わないので、協力した方が身のためなのです。

作者が、くれぐれもヴィクトル教官に宣伝をしていただくようにと、手紙に書いているのです。

もし協力しなかったら――不幸に、なりますわよ?


ヴィクトル:

ふ、不幸だとっ!?


エルシア:

そう、次の短編でとっても不幸になるのです。


ヴィクトル:

くっ……!

小生に、どうしろと言うのだ。


エルシア:

教官が、読者の皆さまに宣伝をするのです。

オルガナきっての審問官、ヴィクトル教官が宣伝をすれば、効果は絶大なはずなのです。


ヴィクトル:

オルガナきっての審問官だとっ!?

ま、まあ……正当な評価ではあるな! そういう話なら、やらないではないが?


エルシア:

まあ! やる気になられて、素晴らしいですわ。きっと教官のお言葉が、読者の心に響くことでしょう。


ヴィクトル:

当然だ!

物語を盛り上げるのも小生の務めだ。この台詞を読めばいいのだな?


――次は『幻のティタニアと、暗黒のクリスマス・イブ』だ。読者諸君、よろしく頼む!


どうだ、心に響いただろう!


アリシア:

ヴィクトル教官、全然駄目!


エルシア:

愛嬌の欠片もないのです。ハートくらい、つけたらどうなのですか。


ヴィクトル:

なっ。は、ハートだと!?

要点を、正確に伝えることが全てだだろう! 愛嬌など不要だ!


エルシア:

そんなおじさん思考でいたら、明日の朝にはフォロワーさん全員に見捨てられるのです。

このSNS全盛の時代、愛嬌も必要なのです!


ヴィクトル:

ふぉ、フォロワ-!? SNSとはなんだ!?


エルシア:

つべこべ言う前に、やるのです!

反論ばかりするのは、仕事できない奴の特徴なのです!


ヴィクトル:

くっ……!

馬鹿にするな、小生を誰だと思っている!? 本物の愛嬌を見せてやる!

 

――次は『幻のティタニアと暗黒のクリスマス・イヴ』だ♡ 読者諸君、よろしく頼む♡


……どうだっ!?


アリシア:

まだ硬さがあるわね。


エルシア:

照れがありますの。読者はお見通しなのです。


ヴィクトル:

これ以上、どうしろとっ!?


エルシア:

にゃん、を語尾に付けてはどうでしょう?


ヴィクトル:

にゃんだとおおっ!?


アリシア:

教官、時間ないから。早くやって。


エルシア:

そうなのです。恥ずかしがる前に、さっさとやれなのです!


ヴィクトル: 

ぐおおおおっ!


――次は『幻のティタニアと、暗黒のクリスマス・イヴ』だにゃん♡ 読者諸君、よろしく頼むにゃん♡


……もう帰るぞっ!(泣)


アリシア:

まだよ。


ヴィクトル:

まだかっ!?


エルシア:

まだまだなのです。

もっと読者の目線に立つのです。読者の求めているものを、想像するのです!


ヴィクトル:

うおおおおおっ! そんなもの、想像できるかっ!?

にゃんを……にゃんを、読者が求めていることすら理解できんっ!



(と、エルシアの手からひらりと手紙が落ちる)



ヴィクトル:

――ん? なんだ、手紙が落ちたぞ。


エルシア:

あっ。


ヴィクトル:

なになに……


――宣伝は作者が書いておくので、三人でオルガナ時代の昔話をしておいてください。


おおおおおいっ!?

エ、エルシア、これは、どういうことだっ!!?


アリシア:

あ、教官、顔が真っ赤。


エルシア:

そ、そうでしたわ! わたし、用事を思い出しましたのっ。それも、すっごく遠く! では、ごきげんよう~♪


ヴィクトル:

エ、エルシアあああっ! 待てえっ!


エルシア:

待たないのですっ!!


ヴィクトル:

恥をかかせよって! 許さんぞおおお!


アリシア:

……

あー。え~っと。


── 次は『幻のティタニアと、暗黒のクリスマス・イヴ』よ。読者のみんな、よろしくね♪


それではまたっ!!!



(幻のティタニアと、暗黒のクリスマス・イヴ編につづく……はず)








……あれ?反省は?



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