第2話 受付嬢は何ランク?

「すいません。冒険者登録をしに来ました。」


「ん?おや、ずいぶんと若い冒険者さんがきたね~。12歳にならないと冒険者登録できないけど大丈夫?」


俺は証明の為に身分証を取り出し、熟練受付嬢(マダム・ジェネラル)に渡した。


その時、俺はラガーマンの様なお兄さんにガッツリと肩を組まれた。


「ガハハハッ。おいおい、年齢確認が必要なガキが来て簡単になれるような物じゃないんだぜ。冒険者たる者強くねぇと。慢心して死なねぇ様にお前の実力を自覚させてやるよ。飲み代はもらうがなぁ~」


でた!テンプレってやつか?

いや、子供に危険を教えに来ただけか?


もっと分かりやすく絡んで欲しいものだ。


「こらゴンドル!新人に無防備で冒険者でいると危ないって教えるのは良いけど、酒飲みたくて金要求したらやってることはチンピラさね!それにウルフから逃げてきてうんち漏らしてた鼻たれが何を偉そうに言ってんのさ。サッサっと依頼に行くか解体でも手伝ってきな!!」


「い、いつの話してんだよ!ち、今日は休みだっての」


そう言って男は酒場の方へ歩いて行った。


「すまないねぇ。あれでもCランク冒険者で一端に新人に手解きしたかったみたいだね」


マダム・ジェネラル超強ぇ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

500文字の冒険 折れた綿棒 @oretamenboo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ