第1519話 擬態
孫息子(小4)「スズメバチの色ってさぁ、完全に『工事中』のバリケードじゃん。どうしてか知ってる?」
俺「あ〜確かに。えっ、何でだろう?」
「この前、先生に教えてもらった」
新しい男性担任(35)は生徒の疑問をノートに書いて提出させ、後日解答して返してくれるのだそうだ
そのノートを読ませてもらった
【建設現場のショベルカーなどは黄色やオレンジが多いでしょ?また、信号の黄色の意味は何だったかな?『注意』じゃないよ。赤と同じ『止まれ』なんです。つまり危険ですよ、ってことを教えているんですね。虫の中には天敵から身を守るために、『擬態』と言って別のものに色や形を真似る種がいるけれども、それはどちらかというと攻撃能力のない弱い虫が身につけた能力なんだよね。逆にスズメバチやアシナガバチは『攻撃できるよ、毒持ってるよ』って敵を警戒させるため、黒や黄色になったと言われてるのです。これを『ミューラー型の擬態』と言うそうです。ちなみに、強かったり毒を持っていたりする虫に色や形を似せる虫もいて、それを『ベーツ型の擬態』と言うそうです。虫って凄いよね。だけどそれよりも、人も虫も共通して黒や黄色が危険な色なんだって感じる事のほうが、凄いと思わないですか?】
「へえーなるほど!いや、これはジージも勉強になった。いい先生やなぁ・・・ん?ということは?」
ウチの小さな営業マン・イシくん(38)は黄色が好きで、プライベートでは黄色の服やカバン類を好んで着用している
https://kakuyomu.jp/works/16816927860625905616/episodes/16816927861940685935
あれはミューラー型擬態なのだろうか?
いや、ベーツ型か・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます