残骸
前回の更新からかなり時間が空いた。
その理由は、今となっては僕にすらわからない。
大した理由ではないことは確かである。
何も見えないのだ。
前も後ろも上も下も横も。
ただ阿鼻叫喚だけが残る。
茫洋な海のなかに、たった独り投げ出されて、近くの島にたどり着けるか、そのまま力尽きるか。
わからない。何もわからない。
これを書く意味もわからない。
しかし、これは書き終えなければならない。
もはやこれは文書としての意味を失った。
これはただの塵だ。
だからここで終える。
これ以上書くのはごめんだ。
何の意味もない。
君はいない。
最後に、有名な一節を残しておこう。
『ただ、いっさいは過ぎていきます。自分がいままで阿鼻叫喚で生きて来たいはゆる人間の世界において、たつた一つ、真理らしく思はれたのは、それだけでした。』
■■■■の■■ 津島 結武 @doutoku0428
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