第35話:3つ作ったプロローグ。その2





 皆さま、こんにちは、そしてこんばんは。



 本日3投目。

 昨日2日分書いちゃったから今日は駄文書いて自分の作品を見直しています。



 では今度は、第0話の解説。


 第0話

 https://kakuyomu.jp/works/16816700428374306619/episodes/16816927859738016097



 >平六(相模で徴兵された半分足軽の弓兵)


 相模で北条って分かれば嬉しいなっと。半分足軽で「弓兵招集兵じゃ無理あるじゃん」という人に予防線。


 >首筋に脂汗が流れる。流れる傍からこの付近の名物らしい北からの強い『空っ風』で埃まみれになりながら乾いていく。


 これで心理と情景描写、暗喩完了。

 この最初の一文で「ちょっと高尚な作品」と思わせてこういうの好きな人と佐藤大輔ファンをホイホイする。


 >ここは自然にできた堤防の上。そこへ我が北条先手衆は矢盾を置いて陣取っている。


 自然堤防でこの辺りは今の川のイメージとは違うと説明。そこを防御ラインとしている説明。


 >前方25間(50m)程の所にある東対岸の障害物を先手の者が壊している。それを狙って大胡の種子島が火を噴くたびに、確実に1人が倒れる。

 それが先程からずっと続いている。


 この辺りの距離感で今までの戦国物と違うことが分かるかと。ひどいものは300m先から撃って人が倒れるから。ちなみにこの尺貫法に文句付ける人は去ってもらう。あとで解釈を加えるけどそこまで悶々とするのはお互い苦痛ですね。

 障害物ってなんでしょ? 読んでいる人は分かるけど、工夫しているんだろうなと興味をそそるように工夫w

 確実に1名倒れる? 何その射撃性能。ライフル使ってるの? と、誤解させる。


 >俺たち弓兵は長弓にてその援護をするが、大胡の兵は穴を掘り土嚢を積んだ向こうから射撃をするため殆ど当たらない。強風で狙い撃ちなど不可能。


 塹壕戦もやっているのか?

 そりゃザマァだよな! と興味を引かせる。

 強風下の戦場か。弓は当たらんだろ?


 >「者共っ! あの小賢しい大胡の陣へ征矢を三連射! 放……」

 物頭の声が途中でくぐもる。

 振り向くと物頭の顔から細い矢が生えている!

 辺りを見回す。


 でも当たるのかよっ!

 この「細い」矢の意味に気づく人はいまい! ハハハハハ。


 >彼奴あいつだ。

 左手北の松林の中に隠れて、異様な形の弓をこちらへ向けている。この風の中でも正確に矢を放つ者。

 女子だ。若い。頭の両脇で、明るい色の布で括った髪のはためくのが見える。前方で作業する者がまた種子島で撃たれた。それを援護するべく弓兵が立ち上がると、今度はその弓兵を狙って正確な矢が飛んでくる。


 できるのかよ? 強風で30間(60m。アーチェリーが70m)もの距離当たる?

 異様な形の弓? それはあの有名な、コンパウンドなんちゃら?

 少女? ぷぷ、もしやツインテ?

 これで連続攻撃、北条全滅じゃん?

 ザマァだね。


 >何なんだ此奴ら。

 俺らを全員討ち取ろうとしているのか?

 あのような小さき女子まで繰り出して戦い続ける大胡。

 一体何がここまで奴らを駆り立てるのだ?


 自分がやられる恐怖というよりも北条を全滅させるほどの殺気を放つ大胡に戦慄する。


 >前方の大胡兵から俺たちを南へと追い返す空っ風のような大声が聞こえてきた。

「おいっ! 北条の奴ら! 俺たち大胡はまだまだずっと戦えるぞ! ずっとずっとだ。かかってこいやぁ! 俺たちは大胡国民だぁ!!」


 再び隠喩である空っ風登場。

 そして締めは「大胡国民」で【国民国家の形成】


 更にその後半部分で再び最後に、大胡政賢の最大の功績が【国民国家の形成】であったことを示しています。





 物語の始まりとしては結構いい線を行っているんじゃないかな?

 書き始めて半年のアマチュアとしてはこれが精いっぱい。



 更に遅いお昼を挟んで、第10話の種明かしを。

 これあまりやりたくないけど、言わないと気づかない人多そうだから。




 追記

 2022/9/30

 この回はお蔵入りとなりました!

 南蛮ザマァ回に差し替えに。






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