三十と一夜を迎えられない

白川津 中々

月始めの土曜日に短篇を掲載する企画『三十と一夜の短篇』に参加している。

が、この二か月書けず、後から気が付き、しまったと頭を抱える。


要因は単純明快。多忙。所属している企業の新案件がスケジュールもメンタルも追い詰め脳のリソースを圧迫。処理能力を大幅に越え余裕がない状態となっているのだ。


そんな中でも出勤日昼休みに一つ。休みの前日以外は帰宅時(休みの日は昼間)に一つ書いているんだから我ながら凄いなと思う。いや、思うようにしている。作品の内容以外で誇るのは正直クソダサいがそうでもして自分の創作活動を肯定しないと心が折れそう。正直しんどい。特に昼休みなんてちっとも休まらない。うるさい休憩室じゃ集中できないから外にいったり人のいないビルの隅っこにいったりしてチクチクと書く。今の時期は寒いし夏は暑い。ソファに座って馬鹿笑いする連中への恨みを込めながらコートにくるまりスマートフォンをポチポチポチポチ。



で、疲れ果てて帰宅して、料理を作れれば作って食べて、シャワーを浴びて、少し休んで、眠い中コーヒーを入れてPCの前に座り書く。

今書いてる俺とサキュバスは勢いでいけるからまだいいけど異星創造史は脳が搾り取られるような感じがした。あんなんでも結構頭使ってかいてたんだ。頭使ってあの程度かって? そうだよ俺はあの程度だよ……



書いていると、「こんな事やっても作家になれるわけでもねぇのにな」と思う事しばしば。プロットから時間かけて、書いた原稿を一日寝かせてしっかり読み込んで投稿すればもっといいものが書けるのではないかと空論を浮かべるもそれが無理な事は俺が一番よく知っている。面倒な事が嫌いな性分。人間の屑。



書き終わって0時前後。歯を磨いて、ニュースなどを見て就寝。約五時間睡眠の後起床し、PV数確認。落胆。目覚め悪く朝食を作り出勤してまた仕事というサイクル。虚無。



それでも、いいねやコメントがつくと大変嬉しい。毎回いっているが嬉しいものは嬉しい。ありがたい。この感謝の気持ちが届いてほしい。あ、お金払います。10万でいいですか? まぁ10万払ったらその月生活できなくなるんですけどね。すみません。収入が低くて……



最近転職活動をしているが落ちる落ちる。

面接で上手く話せないし、そもそも書類で拒否される事も多々ある。学生時代を思い出して軽く希死念慮。辛い。



やれる事はあるんだけどね。どうしても行動が起こせない。

全てが面倒になっているのが分かるけど、何故か仕事はやってる。現状維持は生物の本質だなぁ。こうやって老いていくんだなぁ。なにもできないまま、市場に出回らない作品を書き続け、死んでいくんだろうなぁ……



あ、そうそう。すみません忘れてました。


新年あけましておめでとうございます。


いやぁ信念の挨拶忘れてました。日本人としていかんですねほんと。


あれ? 挨拶したっけ? してなかったっけ? それすらあやふや。ともかく大変だ。あぁ大変だ。大変大変。



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三十と一夜を迎えられない 白川津 中々 @taka1212384

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