第50話 お隣さんはダメ人間!


 新しい年が始まった。

 引っ越しの準備が一段落した俺と父さんは、各々好きなことをして過ごしていた。

 静かなこの時間も、今は少しだけ居心地がいい。

 ささやかなその気持ちを噛み締めていると、それを邪魔するかのごとくがドンドンっと荒々しく扉が叩かれる。


「……父さん、俺が出るよ」

「そうか」


 立ち上がろうとした父さんを静止して、俺は扉に向かう。

 ……さて、どう開けようか。

 一瞬そんなことを考えたものの、すぐに勢いよく開けようと決断する。


「ぎゃふんっ」


 予想通りの手応えと共に、珍妙な悲鳴が聞こえてくる。


「そろそろ学習しようぜ、本当に」

「そっちだってそろそろ確認しようよ、開ける前にさ」


 恨みがましい目を向けてくる咲希。

 そんな彼女はいつもの軽装とは違い、着物をしっかりと着こなしていて、パッと見ではどこぞのお嬢様かと思うほどだ。


「え、そんな綺麗な格好してどっか行くの?」


 そしてどこか行くのなら、なぜうちに……?

 俺がそう聞いてみると、何を言ってるんだと咲希は小首を傾げてみせた。


「ありがと。ところでカズくん、あたし言ってなかったっけ?」

「なにが?」

「みんなで初詣行こうって話になってるって」

「なにそれ聞いてない」

「まじかぁ」


 あちゃーと額に手を当てて咲希は空を仰いだ。


「カズくん、これから暇?」

「特にすることは無いが」

「よっし。じゃ、初詣行こうぜ!」

「はいはい。ちょっと待っててくれ」


 準備をするべく一旦戻ろうと振り返ると、そこには父さんの姿があった。突然の事で思わず体が強ばる。


「……ああ、お隣さんか」

「お久しぶりです。おじさん」


 父さんに軽く会釈をする咲希。それに父さんは軽く頷いて俺の方に水を向けた。


「どこかに出かけるのか?」

「あ、ああ。初詣に行かないかって誘われてな。いい?」

「好きにしなさい」


 とだけ言い残して、家の中に戻っていってしまった。

 少しだけ張り詰めていた空気は、父さんの姿が見えなくなると弛緩する。


「……猫被りめ」

「てぃーぴーおーぐらい分かるっての」

「はいはい」


 咲希の戯言を聞き流して、再び準備をしようと家の中に足を進める。と、そこであることに気が付き咲希の方へ振り返った。


「そういえば、咲希、父さんと会ったことがあったのか?」


 先程、彼女はお久しぶりですと言っていた。俺の記憶では、咲希と父さんが出会う機会などなかった気がするが……。


「そりゃ、隣人だもの。たまに会って挨拶ぐらいはするだろ」


 そう至極当然のことのように言われてしまった。


「……そうか?」

「ほら、さっさと準備して! 下でアリシアが待ってるんだから!!」

「わかったわかったって……!」


 完全に納得は出来なかったものの、咲希に急かされてしまったため思考を中断する。


 まあ、いっか。


 ☆ ☆ ☆


 下に降りると、アリシアが腕を組んで不服そうに佇んでいた。


「遅いです!」

「悪い悪い」

「なんでこんなに時間がかかるんですか!」

「君の姉が連絡してなかったから、準備してたんだよ」

「そんなこと聞いてません!」

「ド理不尽」


 このシスコンがよぉ。いつにも増して理不尽だな。


「というか……」


 俺はそう言いながら、アリシアを足下からじっくりと見てみる。


「……なんですか。いやらしい」

「いや、違う違う。ほんと、似合ってるなーって思って」

「……おねーちゃんこの人に口説かれました」

「違うからな!?」


 着物を纏ったアリシアは、いつにも増してお人形さんみたいだった。


「まあまあアリシア。落ち着いて」

「さあお姉ちゃん、行きましょう。花蓮さんと根本さんが待ってます」


 咲希の手を取って、さっさと歩いて行ってしまうアリシア。取り残される俺。

 ……うーん、これは。


「怒ってる?」

「怒ってません」


 小走りで彼女たちに追いついた。


「だって、貴方はわたしとの約束を守ってくれたんですよね? 『お姉ちゃんのことをよろしくお願いします』っていう約束を」


 怒ってないと言いながらも、アリシアはどこか不機嫌そうだった。

 そんな様子の彼女から発せられた言葉で、そんな約束があったなと思い出す。なるほど、そんな勘違いをしていたのか。


「違うよ。俺は、俺が咲希のことが好きだから告白したんだ。アリシアの約束は関係ない」


 怒られるかな、と思いながらも、それだけははっきりと断言する。俺が彼女と付き合った理由に、アリシアとの約束は関係ない。


「……そう、ですか」


 ピタリと足を止めて、顔を俯かせる。顔色を伺うことが出来ないため、何を考えているのか想像もつかない。

 しばらくそうしていると、徐に顔を上げた。


「それならいいです」

「いいのかよ」

「義務感だとかじゃないならいいです。ちゃんと好きなんですよね? お姉ちゃんのこと」

「おう」

「わたしの方が好きですけど」

「お、おう」


 このシスコンがよぉ。

 変わらないアリシアの態度に思わず苦笑してしまう。


「なら、一応ですが姉の彼氏として認めてあげますよ。お兄さん」


 ふふん、と姉に似た、けれどもどこか違う雰囲気を持つ笑みを浮かべるアリシア。……というか、その呼び方って。


「アリシア、その呼び方」

「なんですか、お兄ちゃんがいいんですか。この変態」

「いや違うよ!?」


 ジト目で罵られるが、そんな謂れはない。誤解だ。わかって言ってるだろ。


「あと、お兄さん」

「なんだ?」

「大事な彼女、放っておいていいんですか?」


 アリシアが指さす方には、耳まで真っ赤にした咲希の姿があった。


「では、先に行ってますね。遅くならないように」


 そうとだけ言い残して、アリシアは先へ先へと行ってしまう。


「あ、あのさ!」

「どうした?」


 らしくもなく言いづらそうに口をもにゅもにゅさせる咲希。彼女が何を言いたいのか察することが出来ず、俺は待つことしか出来ない。


「あの、さ。その……あんま、好きだって何回も言われると、照れるから……」

「は、はい」


 え、何この子。めっちゃくちゃ可愛いんだけど。ほんとに咲希? 別人じゃないの?


「あっ別に嫌だってわけでもなくて……!」

「わかってる。わかってるから……!」


 こういう時の上手い言葉が出てこなくて、俺も咲希に釣られてワタワタと慌ててしまう。と、その時。アリシアの声が割って入ってきた。


「あっ! 言い忘れてましたー! おにーさん!!」


 アリシアにしては珍しく、大きな声ではっきりと言ってきた。


「妬けまして! おめでとうございます!!」

「あけましておめでとう……え、なんて?」


 やけまして?


 ☆ ☆ ☆


 正月なだけあって、神社の近くには人でごった返していた。


「……これ、二人を探すだけでも大変なんじゃ」

「あ! おーい! かずはー!!」


 辺りを見回して探していると、茂の元気な声が耳に入ってきた。


「こっちだー!!」


 振り返ると大きく手を振ってきている茂の姿が目に入る。その隣には他人のフリをしている花蓮の姿もあった。


「やっほー! かれりん!!」

「こんにちは、咲希さん。着物、ちゃんと着れたようね」

「かれりんのおかげだよー!」


 花蓮に近寄り抱きつく咲希を横目に、俺は茂の方に近づいた。


「よう。あけましておめでとう」

「おうよ! あけおめ!」


 ニカッと笑ってこちらにそう言ってくると、茂はアリシアの方に視線を移動させた。


「アリシア様もあけおめ!」

「様?」

「え、なんですか怖い」

「ちょっ、アリシア様ぁ!?」


 突然アリシアのことを様付けし始めた茂。そんな彼に俺たちがドン引きすると、心外とばかりに叫んだ。


「この不審者は放っておいて、早く神社の方へ向かいましょうか」

「そうだな」


 他人のフリ他人のフリ。


「一葉、ちょっと聞いてくれよ。これには訳があってだな……」

「年下に突然様付けし始める理由なんて知りたくない。というか貴方誰ですか? 僕ちょっと急いでるので」

「ならこれだけは言わせてくれ! 誤解だから!」


 そんな茂の悲痛な叫びも、悲しいかな。俺の心には届かなかった。


「二人ともー、そろそろ行こうぜ」

「なあ聞けって! おい!」




「やっぱり、結構並んでるな」


 長い石階段をようやく上り終えると、そこには長蛇の列がいくつもあった。


「ま、そりゃ正月だからな。多いだろうよ」

「当たり前でしょう」


 そんなことを話しながら、真ん中の列に並ぶ。するとすぐに咲希と花蓮が追いついてきた。


「あ、いたいたー!」

「疲れた……」


 明るい笑顔でこちらに手を振ってくる咲希に対して、げんなりとしている花蓮。人混みに疲れたのか、それとも咲希の相手に疲れたのか。

 アリシアは咲希が追いついてきたと分かるとすぐに彼女の隣に移動していった。それに連動するように花蓮の位置が自然と俺に近づいていくる。


「あ」


 彼女の黒瞳と俺の瞳が合ってしまった。


「あけましておめでとう」

「あ、ああ。あけましておめでとう」


 普段通りの澄ました表情でそう言って、ぷいっと前を向いてしまった。

 彼女を見ると、どうしてもクリスマスの時のことが頭を過ってしまい居心地が悪い。


「聞いたわよ。残るんですってね」

「……ああ。残ってやりたいことが出来たから」


 その決断が、そしてそう思えたのは花蓮や茂、アリシアのおかげだ。あの日がなかったら、俺はあのまま父さんと一緒に行くことを決断していただろう。


「ありがとう」


 花蓮の横顔に向けてそう言った。


「そう」


 横目でこちらをちらりと見て、また視線を正面に戻した。


「私は残る理由にはなれなかったけれどね」

「……そうでもないよ」


 珍しく自虐的なその言葉に、思わず否定してしまった。


「俺が残るのは、花蓮や茂とも高校最後の年を一緒に過ごしたかったからでもあるから」


 高校最後。そう、最後。

 二度となくて、唯一の時間。その時間を彼と彼女と過ごしたかった。それをようやく、心の底から思うことが出来た。


「……そう」


 今度のその言葉は、どこか柔らかい印象を含んでいた。小さな唇がほのかに微笑を浮かべる。


「変わったわね、貴方」

「そうか? それを言うなら花蓮も……雰囲気とか変わったよな」


 全体的に柔らかくなったというか。あと、突然早口になったりしないところも。


「そうね。まだまだ、成長途上だって分かったからかもしれないわね」


 なにか吹っ切れたような、晴れやかな表情で彼女は真っ直ぐと前を向いていた。


「かれりんにカズくん、何話してるの?」


 そんな俺と花蓮の間に咲希がずいっと割って入ってきた。


「彼がここに残るの、私たちと離れるのが寂しかったからなんですって」

「へー?」

「そうなんですね」

「一葉……そんなにもオレのことを」


 ……嘘では無いけども!

 生温かい目から逃れるべく、新しい話題を探して辺りを見回す。


「あ、そうそう。そういや、お前ら神様に何をお願いするんだ?」


 そろそろ順番が来ることに気づき、前の人との間隔を埋めながらそう尋ねてみる。


「私は……交通安全や健康祈願かしら」

「わたしは……その、もっと仲良くなれますように……ですかね」

「大会優勝と勉強かな、オレは」


 茂まで言ったところで、順番がやってきた。俺たちは前に出ると、二回お辞儀をして、それぞれ賽銭を投げ入れて鐘を鳴らす。

 ガラガラと音を立てながら数秒ほど揺らすと、二回拍手した。

 えーと……二礼二拍手一礼だよな。と、その前に願い事か。


 この五人でこの一年、過ごせますように。



 ☆ ☆ ☆


 おみくじを引いて、それぞれが中身を確認する。


「私は……吉ね」

「わたし、中吉でした」

「俺末吉だったわ」


 末吉と吉はどちらが良かったんだっけ……?

 曖昧な記憶を頼りに思い出していると、突然絶叫が耳を貫いた。


「だあああああああ!!」

「うるさっ!? なに! 茂どうかした!!」


 地面に膝をついて項垂れる茂。

 やめろよ。ほら、なんか色んな人が何事!? って見てきてるから。


「凶だった……」

「あーそれは……どんまい」


 余程ショックなのか、茂はその格好のまま呆然としていた。


「二年連続だぞありえねぇだろ。オレ、なにかに憑かれてるのか……?」

「まあ、おみくじなんてそんなあてにしなくても――」

「見てみてー! 大吉だったー!!」

「がふぅ!?」


 どのおみくじにするか悩んでいた咲希が、遅れてやってきて引いたおみくじを見せびらかしてくる。その流れ弾をくらって茂は倒れてしまった。


「もうそれ、置いていきます?」

「茂に辛辣だね、アリシア。そういう訳にはいかないでしょ」


 冷たい目でそう言い放つアリシアに苦笑いを返しながら、動かない茂を突いてみる。


「おい。俺も悪かったからよ、一緒に結びに行こうぜ。そんでその後、みんなでパーッと遊ぼうぜ」

「あそ……ぶ……?」

「ゲーム大会でもするか?」


 来る途中、帰ってからみんなで遊ぼうぜと咲希から提案された。そのことは花蓮とアリシアにも伝わっていたようで、二人は呆れた様子で頷いていた。


「まじで!? いいな、それ!」

「それじゃあ、茂も参加するってことで……」

「あー、でも、恵からこの後誘われてたんだよな。どうしようか……」

「え……」


 恵って……あの、入水 恵か?

 俺と花蓮は互いに目を合わせると、こくりとひとつ頷き合う。


「よしっ、さっさと行け。こっちはいいから!」

「えっ。でもよぉ、オレも参加したいんだけど」

「先に約束した方を優先させるべきじゃないかしら」

「ま、それもそうかぁ」


 即座に花蓮がそう反論すると、茂は諦めたように肩を竦めた。


「あー……じゃあ、恵の方は断って、江澤と本堂の約束を優先させるか……」

「いや待て待て待て!?」

「なんだよ。あ、そういや、あいつらからお前らも誘われてたんだけど、どうする?」

「待てって言ってんだろうが! お前、どんだけブッキングしてんだよ!?」


 その上俺たちと遊ぶ予定も組み込むつもりだったのかよ。

 新年早々、新しい茂の一面を知ってしまった気がする。


「とりあえず、あの二人には私から断っておくから、貴方は早く行きなさい」

「え、でも……」

「ほら、かれりんもこう言ってんだから、さっさと行け!」


 咲希は茂の首根っこを掴むと、強引に前に押し出した。


「お友達、待ってるんじゃないですか?」

「そうそう。早く行ってあげろよ」

「……わかった。じゃあな!」


 俺とアリシアがそう急かすと、茂はひとつ頷いて走っていった。……まったく。世話の焼けるやつ。


「これで、少しは進展するといいのだけれど」

「ま、それこそ神のみぞ知るってところだけどな」


 茂が倒れていた場所におみくじが落ちているのに気がついた。はぁっと息を吐いてそれを拾い上げついでに中身を見てみる。


「……」

「どうしたの?」


 思わず小さな笑みを零してしまっていた俺に、不思議そうに花蓮がそう聞いてくる。俺はそれに「いや」とだけ答えて首を横に振る。


「ほんと、神のみぞ知るってことか」


 ほとんどが悲惨なことしか書かれていないおみくじの中の恋愛の項目。そこだけは良いことが書いてあった。


 恋愛:今が最上。逃すな。


 ☆ ☆ ☆


 あれから、俺と咲希はゲーム大会用のお菓子を買うべく、スーパーを目指して歩いていた。


「結局、本堂と江澤も来ることになったねー」

「こっちに来てたんならちょうどいいしな」


 咲希は楽しそうに笑いながら、一歩だけ前を歩く。それを追いかけるように、俺は足を前へ前へと送り出す。


「そういえば、結局咲希は何をお願いしたんだ? 神様に」


 あれから聞くことを忘れてしまっていた。彼女はニッといたずらっ子のような笑みを浮かべると、当ててみてよと言ってくる。


「なんだろ……健康祈願?」

「あたしがそんなしょうもないことをお願いする女だと思う?」

「それ、あとで花蓮に伝えとくな」

「あ、そうだった!? 今のなし!」


 わたわたと手を慌ただしく動かしながら、そう弁解してきた。


「アリシアともっと仲良くなれますように?」

「不正解!」

「もっと勉強ができるようになりますように」

「不正解!」


 間違える度にふふんと得意げになっていく咲希。可愛いな、こいつ。


「しょうがないから、そろそろ正解を教えてあげよう!」

「じゃあ頼むよ」

「正解はねー」


 ふわりと金色の髪が舞った。


「カズくんと、この一年たくさんの思い出を作れますように、だよ」


 そう言って、彼女は俺に近づいてくると――。


「――っ!??」


 熱い。

 体中の体温が上がって、心臓が一気に跳ね上がる。

 近い。

 ふわりと鼻腔をくすぐるシトラスの香りが、彼女がすぐそばにいるのだと実感させてくる。


 永遠とも一瞬とも思える時間が過ぎ去り、咲希が少し離れると宝石のような瞳が俺の姿を映し出した。

 俺は口元を押えながら、心臓を一旦落ち着かせる。


「おまっ、いきなり何を……!?」

「……いやほら、告白あんたからしてきたから、あたしからも何かしなきゃなーって思ってさ」


 耳まで真っ赤にした咲希が言い訳のようにそう言うと、踵を返して逃げるように先を歩いていく。


「それにしたって急過ぎるだろ」

「嫌だっ……た?」

「嫌では……ない」


 ただ、もう少し心構えというか、手順というか、順序というものがね……!

 咲希を追いかけながらパニックになっている心を落ち着かせていると、彼女の不服そうな目が俺に向けられた。


「しょうがないじゃん。あたしだって初めてだし、順序とかそーいうの分かんないし」


 だからさ、と続けた。

 いつものように、図々しい態度で。自信ありげな声で。何より、俺の大好きな笑顔で。


「あたしのダメなところは、カズくんが補ってよ! 二人で一つ。最強じゃん!」


 そして、もう一度くるりと回ってこちらを見てきた。


「ね?」


 ……ああもう。惚れた弱みというやつなのだろうか。彼女のいつも通りな姿を見るだけで、心が落ち着いてしまう。


「何その理論」

「そして目指すは、パーフェクト彼女!」

「だからなんで彼女だけ日本語なんだよ。彼女も英語でいけよ」

「気分!」


 俺は足早に歩いて一歩の差を詰める。

 そして咲希と並んで歩いて、彼女の横顔を見て思った。


 俺も目指すか、パーフェクト彼氏。


 なんて。



「あ、そういえばお金賽銭分しか持ってきてなかった! カズくん助けて!!」

「早速出たな、ダメなところ。そーいうところはダメ人間のままなんだなぁ」

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お隣さんはダメ人間! 〜金髪巨乳のお隣さんはパーフェクト姉を目指します〜 警備員さん @YoNekko0718

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