第7話 やっておきたいこと
どんどん動けなくなっていく中で、私にはどうしてもやっておきたいことがありました。
ある作品を完成させ、どこかで、何らかの形で公開することでした。
『BOKU』という作品。
このお話は勿論フィクションです。だけど、土台は私の人生。
いろいろと資料集めたり、調べたりするの、大変でできそうにないですからね。安上がりで簡単に手に入る物で書くことにしました。
5年くらいかかったでしょうか。もう9割方完成しています。
手書きのノート一冊分を打ち込む作業がまだ残ってて、それが大変そうですが……。
長い長い物語です。多分、全部読む方もすごく大変なんじゃないかなあと思います。
でも、もう、これを全部書き終わるまでは、動いておくれ、私の身体。って感じ。
っていうか、多分、これ書き終わるまでは、動けるんじゃないですかね。
人生は気合。
勿論、それが終わっても、書き続けられるなら、書き続けたい。私に許された時間があるうちは。
生きていくって凄いことなんだなあ、って、この病気になってしみじみ思います。「死ぬほど苦しい」とか言うけど、生きていくほうが、多分、余程苦しい。しんどい。
「死にたいほどの痛み」で死んじゃう人のことも、「そうだよね。」ってわかるし、「よく頑張ったよね。」って思うんですけどね。
仕方ない。運命なんだ。そう諦めて、この痛みとうまくつきあって、やりたいことをやりながら、なんとか生きていこうと思うのです。
最後の最後に、「よく頑張って生きたなぁ」って思えたら、人生勝ち組。
そう信じて。
線維筋痛症と私 緋雪 @hiyuki0714
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