旭川のバスケットボール人脈④:逆襲の教頭
中山岳教頭の立場は、極めて微妙です。
あの金子圭一校長というのは、どうも話が通じない、といったタイプのように思えます。いじめ対応にしても、彼が一旦シカトを決め込んだら、教頭としても対応には限界があったことでしょう。そもそも画像が拡散しているとなると、学校としての対応にも限界があります。せめて失言がなければ、まだ状況はマシだったかもしれません。教頭本人も、被害者と校長の板挟みで苛ついていたのではないでしょうか。
六稜会のバックアップで出世したとなると、組織を裏切ることも出来ません。今更自分だけ、いじめ対応の不備について認めたところで、世間は許しちゃくれないだろうし、その上組織まで敵に回したら、最早味方は誰もいません。
閉鎖的な旭川の教育界において、コネもなく、自身の実力と努力によって順調に出世の階段を昇りつめ、校長まで後一歩というところだったのに、このような結果になってしまったのは、残念としか言いようがありません。
しかし、被害者と御遺族のことを少しでも思う気持ちがあるのであれば、今からでも真実を明らかにして、真摯に反省し、御遺族にも謝罪するべきではないでしょうか。元々限界があったにしても、対応の不備を検証し、今後の教訓とするべきです。
その際には、六稜会を含めた旭川教育界隈は、関係教師をバックアップしてあげることが望まれます。これは別に、擁護しろとか、隠蔽しろということではなくて、必要な処分を下したうえで、いじめ対応について彼らと共に反省し、検証を重ね、より具体的かつ効果的ないじめ対策を検討してもらいたい。
いじめによって人生を狂わされるのは被害者だけではありません。加害者や教員にまでその被害が及ぶ、ということを、今回彼らは身をもって経験したことでしょう。
本来、単なる同窓会であれば、いじめ事案に対応する義務はありません。
しかし、人事にまで介入しているとなると、そうした言い訳は最早通用しないでしょう。
組織設立の理念として、会員に対するバックアップという趣旨もあったはずです。
現在、学校では長時間労働を始めとして、様々な問題を抱えています。いじめ問題に苦慮している教員も多数いることでしょう。
折角、教員同士の強固な繋がりがあるのだから、ホテルで宴会をやるだけではなくて、諸問題を解決し、教員の負担を軽減し、学校と職場環境をより良きものにするために、意味のある行動をしてもらいたい。ひいては、それが生徒のためにもなるはずです。
今後、いじめによる悲劇を繰り返さないためにも、関係者一丸となって問題に向き合わなくてはなりません。
近年、旭川のバスケ界隈はホットな話題が多い。
元日本代表で、東京五輪銀メダリストの町田瑠唯選手は、緑ヶ丘中学の出身です。
また元乃木坂46の橋本奈々未さんは、永山中学校のバスケ部だったことが知られています。
大人たちの不甲斐ない行動で、生徒たちの活躍に水を差してしまうのは、大変に残念な状況と言わざるを得ません。
献花と調査のための旭川紀行:旭川女子中学生いじめ凍死事件を追って 朝木深水 @shinsui_asagi
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