第38話 後日談 ▶︎▷
俺は御手洗翔太郎。
前世では寝取りをこよなく嫌い……死ぬほど嫌い、二度目の人生では寝取りゲーのモブになり、寝取りフラグをバキバキに折ってやろうと決心した男である。
寝取りのラスボスともいえる瀬尾辰を潰し、後は寝取りヒロインの七香だけかと思われたが……なんと七香は俺に惚れたと言い出した。
さらにさらに、我が天使な妹が実は妹ではなく、義妹。俺のことが好きだという衝撃事実が判明したのであった———
——一年後。
パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ
「今日から未那も同じ学校に通うのかぁ……なんか感動だな……」
「別に妹がお兄ちゃんと同じ学校にいるだけで対して変わらないと思うけど」
パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ
「そんなことはないぞ! 未那が俺と同じ学校の制服を着て、同じ学校という空間にいて、朝も放課後も一緒の道歩いて登下校できるんだぞ? サイコーだろ!」
「え、キモっ」
「マジトーンで言うなよ……」
そんな厳し目な未那もいいけどさ。
「というかさっきから写真撮りすぎ」
「まだ84枚だけど」
「………」
呆れたように未那は先に行ってしまった。
後を追う。
しばらく歩くと、見覚えがありすぎる人物が待ち構えていた。
「おはようございます翔太郎先輩。未那ちゃんも今日から一緒に学校ですね」
「お、おはようございます……七香先輩」
「いつもどおり七香さんでいいですよ〜」
「お、おい七香! なんのようだ! せっかくの兄妹揃っての登校というのに!」
「それはもちろん翔太郎先輩と一緒に登校したいからですよ〜。それに、未那ちゃんを"妹"って言っている間はまだ私もチャンスがありますしね」
「っ」
こいつ、痛いところをついてくるな……。
確かに未那はいい妹だ。ツンデレで家庭的で優しい。ただ、恋人ってなってくるとまた別の問題に……
「七香さんには負けませんよ」
「ふふっ。臨むところですよ」
俺を挟んで火花は飛び散る。
寝取りが終わったと思えば、今度はこんな始末……。俺は一体どんなルートに進めばいいんだよぉぉ!!!!!
寝取りゲーの原作を見事変えた翔太郎。次の物語は、そんな
【完結】寝取りもののエロゲで寝取り役のヒロインに「クソビッチ」と言ったら、襲われたモブ(俺)の話聞く? 悠/陽波ゆうい @yuberu123
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