第6話 グループホーム・みんな

 怪獣が沢山たくさんいた。沢山というかみんな怪獣だった。れんはなはそこで生まれ、育った。「グループホーム・みんな」でだ。


 怪獣たちは介助員や支援員を邪魔だからといって追い出し、自分たちだけで暮らしていた。生活費は誰かが稼いできた。20人いたこともあるし10人ほどになったこともある。出入りは自由だからそんなことは誰も気にしてはいない。誰が消えようが、誰が混ざってこようが気にしなかった。


 そんな環境の中で、多くの子どもが生まれた。蓮も華もそんな感じで生まれたようだ。なにもはっきりとはしていない。誰も気にしないからだ。そんなこと。



(つづく)


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救済 しお部 @nishio240

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