語り口調でつづられるこの作品は、タイトルの通り皮肉にあふれています。
人間のエゴ、独善性、強欲、利己主義、それらが様々な形でアオハトという鳥に対し襲い掛かります。それが皮肉たっぷりに語られるのです。
ここまで突き詰めた描写ができるのか……という作者様の表現力やシニカルなものの見方に感服しつつ、驚愕しつつ、読み進めていました。
そして最後の最後まで皮肉を貫き通して語りが終わります。読み終わったあとに(いい意味で)苦笑いしてため息をつきたくなるようなこの作品、ここまで書ききった作品は見たことがありません。
日常に斜め上からの刺激が欲しい方はぜひご一読を!