ぐう……
哀しいのか切ないのか、悔しいのかエグイのか。いろんな感情がごっちゃ混ぜに押し寄せてくるお話でした。
もう死にたいという彼女の思いに答えるのは彼女にとっては救いだったのかも知れないけど、ぼくにとっては大切な人を奪った人殺し。
読んでいて安楽死の問題を思い出しました。それを選択する怖さと悲しさと、本当にそれを求める者に対するエゴかも知れないという相反する周囲の気持ち、それに似ているなぁと思いました。
作者からの返信
ありがとうございます!いつもながら丁寧に読んでくださって、とても嬉しいです。
安楽死の話、確かにこの話にとても近いと思いました。難しい問題ですよね。楽にしてやりたいと思うのも、少しでも長く生きてほしいと思うのも、どちらも相手を思えばこそというのが切ないです。
決められたタイトルから物語を作るという自主企画に参加したものですが、書き始めてみたら想定以上に重くなったな…と思っています笑 ともあれ、本作をお楽しみいただけたなら何よりです。
何やら、ホラーとか胸糞系とか違う、重苦しい読後感でした……。誰が悪いとか何が正しいとかがない結末なので、非常に辛いです。
架空の病気のディティールがすごくいいですね。大切な人がこの病気に罹ったら、きっと何を犠牲にしてでも助けたい、でも、罹った本人は自責の念に苛まれるだろうなぁと考えてしまいます。
ラストシーンの「ぼく」の行動もキリキリと胸が痛みました。沈黙の中を振る雪の音に、耳が痛くなりそうな描写だと感じました。
最後に大変遅くなりましたが、自主企画への参加、ありがとうございました!
作者からの返信
レビューまでいただき、どうもありがとうございます!
奇病のディテール、褒めていただけて嬉しいです! この機会に読み返してみましたが、自分で書いておきながら「辛い…」と思ってしまいました。この状態で生き続けるのも、大事な人を失ってしまうのも辛いことですね。何が正しいみたいなことも言えないし、重い話になったな〜と思いました。
いいお題をいただき、どうもありがとうございました! 企画主催、お疲れ様でした!