深呼吸
音澤 煙管
息抜きとは、懐旧するという意。
溜まっていた物に気が付いた、
両手を伸ばして深呼吸。
スーッと体から抜けてゆく、
まるで生き返った様だった。
今までの自分は嘘の様、
何かに取り憑かれていたのかも?
誰のせいでも無いけれど、
自分の頭が溜めていた物だった。
考え過ぎて居たのかな?
余計な事が溢れた現代だからな。
百年前の映像を見た事を思い出す、
戦前戦中の頃のもの。
今よりずっと何も無い時代、
何も無いのに皆笑顔だった。
不自由な暮らしでないの?
他には何も要らない様な笑顔。
たぶん、と思った事があった……
皆、
しっかり深呼吸して居た時代なんだと。
ちゃんと生きてゆこうと思った、
また、深呼吸をして歩き出した。
深呼吸 音澤 煙管 @vrymtl
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます