会話文が主体で特徴がありますが、まさにそれぞれが自由に喋る部活という空気を感じさせてくれました。
「声をかける」という動作一つとっても、メンバーからベンチまでと多数の人物が登場する中で、この作品の会話文はとても、らしい、書き方で雰囲気が出ていると感じました!
誰が~よりもどんな掛け声なのかが、重要だと思っているので、それと個性的なキャラの場合掛け声だけでもわかるので変に誰が、を挟むよりテンポがとても良いと思います。
主人公はかなり厳しめの生立ちであり、大切なモノが零れ落ちたまま高校生となるわけですが、ここで出会う先輩方の雰囲気がまさに部活です。
先輩と後輩の関係というのは社会の上下関係とはまた一味違った関係だと思っており、この物語ではそれが見事に描かれていました。
だからこそ、そんな主人公がこの先輩たちと共に汗を流すという描写がとても美しいものに見えます!
そんな青春の1ページをこれから刻み込むであろう物語、みなさんも読んでみてはいかがでしょうか!
プレッシャァー。それは様々な重圧。
主人公、赤坂輝明もとんでもない重圧をたくさん抱えています。
この作品を読むきっかけは、僕が野球(阪神ファン)を好きだったこと、そして主人公の赤坂輝明が佐藤輝明と重なってしまったからです(笑)
でも、読み始めるとそんな輝明輝明でおもろいなとか言ってる暇なくなりました。
本当にすごい必死の練習が描かれています。
まぁじんこぉるさんがレビューで書かれているように、野球小説を読むのって大体ルールを知ってる人が七割だと思うんですよ。実際僕も知ってる側の人間ですし。
知ってる者が作者だとやっぱり書くのは少し簡単なので、少し雑で読みにくくなりがちだと思うんですよ。
ですが、作者のmikazukiさんは違う。
農高球児の成り上がりということで、やはり試合だけではなく練習がビッシリと詳しく、何より熱く書かれています!
高校野球はルールを知らない人でも感動を貰うことができます。それは球児が必死の練習の末に必死にプレーをして涙を流すから。
なら、この小説でも感動を受けられるのではないでしょうか?
この必死の成り上がりの物語は、mikazukiさんにしか、書けません。