次の日には

 〆切には間に合った。

 水希のおかげで、朝起きた時には修正もなく気持ちよく起きることができ幸せな気分だった。

 隣で寝ている水希は誰が見ても幸せそうな表情で、彼女としては僕にはもったいない気がいまもしている。

 ただ、今日も平日で学校もある。

 水希を起こして登校準備をして、二人で学校に向かった。


 ✕ ✕ ✕


 朝礼ギリギリに手を繋いだまま教室に入ると一斉に僕たちを見た。

 突然接点もなかった二人が手を繋いで入ってきたら当然といえば当然かもしれないけど、繋いでいる相手が水希だったこともありすぐにザワつきだした。

 するとすぐに水希とよく一緒にいる佐倉という友達が僕たちに駆け寄ってきた。

「どうしたのよ水希、手繋いじゃって!!」

 声をかけられて顔が赤くなる水希は、消え入りそうに佐倉に返事をした。


「ひ、秘密」

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スク水少女は距離が近い 天ヶ瀬衣那 @ena_amagase

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