エピローグ
日本岐阜県 各務ヶ原
1週間後、岐阜市街地の封じ込め作戦も終了し、ユニットを退治するためマイクロ波通信装置の実験が行われようとしていた。岐阜市近郊に展開中の陸上自衛隊の各部隊も実験による影響を被らないように、殆どの部隊は岐阜基地に戻っていた。あとは第1小隊だけが最後の偵察と監視カメラの設置の為に出動していただけだった。それもじき戻る筈だった。
岐阜基地では、リチャードとクリコフがユニット殲滅用のマイクロ波通信装置の最終チェックで大忙しだった。スナイプス大佐の部下も一緒だった。彼等はリチャードとクリコフの監督のもと、既に実物を使って取付けと作動操作のシミュレーションを何度か実施していた。リチャードとクリコフはその事については余り不安は無かった。しかし、問題はユニットが襲い掛かってくる中での作業だということだった。二人には経験上、それが困難を極めるだろう事は十二分に察しがついた。前回と同じ轍を踏まないようスナイプス大佐の要請で今回、第302歩兵連隊から新たに1個小隊が派遣されていた。約40名の兵士がそのためだけに出発準備をしている。更に、この小隊とマイクロ波通信装置を運ぶ為に、電磁波を完全に遮断できるようにされたブラックホークヘリが5機準備されていた。このヘリは軍の技術者が施工した電磁波防御シールドだけではなく、リチャードが考案した電磁波反射パネルをヘリの外壁に隙間無く取り付けられていた。試験飛行で岐阜市中心部に設置してある高周波発生装置の周りを1時間旋回したが、多少の不具合があったものの操縦に影響は全く無かった。今ではそれも調整されていた。これで前回のように墜落の憂き目に遭うことはないだろう。
ヘリから数十メートル先にはナノクリスタルの粉末を積載したC―130輸送機が待機している。マイクロ波通信装置の設置が終了して部隊が引き返してきたと同時にこの輸送機が飛び立ち岐阜市の上空にナノクリスタルの粉末を散布する事になっていた。都合がいいことに今日は晴天で風も無く散布するには最も適した気象状況だった。ナノクリスタルの散布が終わり次第、マイクロ波通信装置のスイッチが入れられるのだ。その数分後には結果がわかるはずだった。国防総省のベッカム大佐も実験の結果を見届けるために参加していたが、もちろん実験の指揮はスナイプス大佐が執っていた。
「よし、チェック完了だ」
「前回もこれくらい準備してあったら、ロバートソン大尉やサンダース少佐達が死ぬ事はなかったのにな」リチャードが言った。
「そうだな。しかし、急ぎでもあったし、あれほど酷い電磁波が発生しているとは誰も思わなかったんだ。仕方がないだろう」クリコフが言った。
「それはそうだが…」リチャードがそう言いかけた時スナイプス大佐が近づいてきた。
「リチャード、チェックは完了したか?」スナイプス大佐が言った。
「はい、チェック完了。大丈夫です」
「そうか、それじゃ作戦開始だ。君達も指揮所に来てくれ。オースチン少佐、出発準備してくれ。出発は1200時だ」スナイプス大佐は部下で現場担当指揮官のオースチン少佐に言った。
「わかりました」オースチン少佐はそう言うと敬礼した。
リチャードとクリコフが岐阜基地の特設指揮所に入るとそこでは大勢のスタッフが動き回っていた。陸上自衛隊の隊員も多く参加していた。
「君達はそこのモニターで監視していてくれ。何か問題があったら私に言ってもらいたい」スナイプス大佐はそう言ってデスクを示した。
「わかりました」二人はそう言うとデスクの前のイスに座った。スナイプス大佐はたて続けに大勢のスタッフに指示を出した。
スナイプス大佐、ベッカム大佐、クリコフ大尉、リチャードは事の成り行きを心配そうに眺めていた。彼らが見つめるモニターには5機のブラックホークが編隊で岐阜中心部に飛行しているのが映し出されていた。
「間もなく設置場所に到着です」スタッフの一人が言った。いよいよだ。スタッフたちは緊張した。暫くするとブラックホークが順に兵士たちをビルの屋上に降ろし始めた。
画面の中では兵士がビルの屋上を掃討していた。前回より人数が多いせいかアッという間に確保された。オースチン少佐とその部下はシュミレーション通り的確に設置作業をこなした。ものの30分程で作業が終了すると、陸軍部隊と共にブラックホークヘリで撤収した。
「設置作業終了。マイクロ波通信装置の起動用リモートコントロールシステム作動確認しました。いつでもこちらのスイッチで起動出来ます。現在、全てのヘリが順調に飛行中です。帰投まであと10分」オペレーターが言った。
「よし、第一段階完了だな。リチャード、ここまでで問題は無いか?」スナイプス大佐が尋ねた。
「はい、大丈夫です」リチャードが言った。
「C―130離陸」スナイプス大佐が言った。
「わかりました。C―130離陸します」オペレーターがそう言った。それと共に外の滑走路から大型輸送機のエンジン音が聞こえてきた。20tのナノクリスタルを搭載したC―130輸送機は高度5000メートルまで上昇して空中に散布することになっていた。
指揮所に陸上自衛隊、第35普通科連隊第1中隊長、大野太一尉が入ってきた。
「大野一尉、ナノクリスタルの散布が始まります。部隊の撤収は終わりそうですか?」スナイプス大佐が尋ねた。
「はい、間もなく最後の部隊がここに戻ってきます。それと現在この空域では、わが方の航空機は飛行していません」大野一尉が言った。
「そうですか。あと3時間ほどでマイクロ波通信装置を作動します。念のため、部隊の通信システムは停止しておいて下さい。どれだけ機器に影響があるかわかりませんから」
「わかっています。部隊には通達済みです」
5000メートルの高度に達したC―130ハ―キュリーズ輸送機は後部貨物室の扉を開けると巨大なファンが取り付けられたナノクリスタル噴霧器を作動させた。C―130輸送機はマイクロ波通信装置を中心に半径8キロの円を描くように飛行しながら粉末のナノクリスタルを広範囲にわたって散布した。これで岐阜市のほぼ全域に拡散する事ができるのだった。
「ナノクリスタル散布終了。輸送機が引き返します」
「C―130が戻り次第、マイクロ波通信装置のスイッチを入れる。管制塔に連絡」
基地では偵察に出ていた第1小隊の最後の装甲車が戻ってきた所だった。その上空をC―130輸送機がナノクリスタルの散布作業を終え滑走路に着陸しようとしていた。
装甲車の上では第2分隊の隊員が空を見上げていた。
「あの輸送機はナノ何とかっていうのをばら撒いてきたんでしょうか?」三桶一士が言った。
「ナノクリスタルだ。ちゃんと覚えておけ」松山三曹が言った。
「ナノクリスタルですね。覚えておきますよ」三桶一士がふてくされるように言った。
「そろそろ実験が始まるわね。尾上士長、無線のスイッチを切って頂戴」恵美子が言った。
「わかりました」
装甲車が定位置に停車すると、宮田三尉が全員に通達した。
「第1小隊、車両はエンジンを停止しろ!各員機器のスイッチを切るんだ!入れたままにしておくとぶっ飛ぶぞ!再度確認!」宮田三尉が大声で怒鳴った。
全員がその指示通り確認した。
「管制塔から連絡。C―130着陸完了。基地の管制システムは停止しました。ナノクリスタル拡散レベルは有効範囲内。偵察衛星も監視エリアに入っています。確認しました」オペレーターが言った。
「よし、始めるぞ。全員準備はいいな。スイッチオン」スナイプス大佐はそう言うとマイクロ波通信装置のスイッチを入れた。装置があるビルの屋上にはテレビカメラが設置してあった。このテレビカメラは特別あつらえの電磁波反射板を備えている。これなら暫くは大丈夫だと思われた。装置を監視する為のものと屋上から下でうごめいているユニット達を映す為のものだ。指揮所のモニターはその二つの画面が同時に映し出されていた。スナイプス大佐がスイッチを押した途端、高周波発生装置の制御パネルから火花が飛び散った。これで高周波発生装置は止まる筈だった。そして、次にマイクロ波通信装置が起動し始めた。その途端モニターの画面が揺らいで真っ暗になった。
「モニターは、やはりダメか」スナイプス大佐が呟いた。
「特別あつらえの監視カメラだが無理だったようだね」ベッカム大佐が言った。
「ええ。仕方がない。偵察衛星からの画像をモニターに出してくれ」スナイプス大佐がそう言うと画面が切り替わった。今度は設置地点の真上からの映像だった。細かい状況まではよく見えないが仕方がないだろう。
「もっと拡大できないか?」スナイプス大佐が言った。
「少しお待ちください」オペレーターはそう言うとキーボードを操作した。次第に画像が拡大され一人ひとりの様子が伺えるようなくらいまで画面に広がった。
指揮所のみんなの視線はユニット達を映し出している画面に注目された。最初は何も起こらないようだった。ユニットは全く変化が無かったからだ。しかし、暫らくすると蠢いていたユニット達が突然動きを止めると、急に頭を抱えてうずくまった。数十秒間、その状態が続いた。そして、一人、また一人と順番に倒れていった。その数分後には画面上には動く者はいなくなった。
「やった!成功だ!」誰かが大声で言った。全員がざわめいた。
「陸自の設置したカメラの映像はどうだ?」スナイプス大佐が言った。陸上自衛隊も数箇所に監視用モニターを設置していた。
「五キロ地点は映像が入ってきません」オペレーターが言った。陸上自衛隊の監視カメラも米軍の監視カメラと同様の処理がしてあったのだが、やはりダメだった。
「偵察衛星からの映像はどうだ?」
「範囲外です」
「仕方がない。次のモニターを」スナイプス大佐が言った。
「切り替えました。10キロ地点」オペレーターが言った。この場所では辛うじて監視カメラは働いていた。しかし、かなりノイズが入っており見にくい。それを見る限りでは、ここではまだいつもと変わらない状態だった。
「影響は出ていないな」スナイプス大佐がいった。
「見て下さい!動きがあります!」オペレーターが画面を指差しながら言った。数秒後ポツリ、ポツリと頭を押さえてうずくまるユニットが出てきた。
「よし、上手くいっているぞ!」
「リチャード、やったな」クリコフが言った
「ああ、大成功だ!!」リチャードは笑みを浮かべながら言った。
30分後全ての画面から蠢くユニットは消えていた。指揮所内は歓声が響きわたった。
「ナノクリスタルが完全に地表へ落下するまでに10時間だ。12時間後、状況偵察の為にヘリを飛ばす。それまで休憩してくれ」スナイプス大佐がスタッフに言った。そしてスナイプス大佐とベッカム大佐は笑顔で握手をした。
「スナイプス大佐、よくやってくれた。これで、彼らにも恩返しが出来るよ。いろいろ面倒を掛けたからね」ベッカム大佐は自衛隊員たちに目配せしながらそう言った。
「はい、私も肩の荷が下りました」
「私は、若松師団長にお礼を言ってくるよ。君は大統領に報告を頼む」
「わかりました」スナイプス大佐はそう言うとベッカム大佐が部屋から出て行くのを見送った。そして今度はリチャードとクリコフに近づいた。
「二人ともご苦労さま。しかし、これからが大変だぞ。何ヶ所もやらないといけないんだからな」スナイプス大佐がいった。
「わかっています。がんばります」
「私は、これから大統領に報告してくる。それじゃ、またあとで」スナイプス大佐はそう言うと二人と握手をした。彼は部屋から出ようとした時、振り返ってクリコフ大尉を見た。
「そうだ、クリコフ大尉。君に伝えないといけない事があった。君の奥さんは無事だから安心したまえ」スナイプス大佐が言った。
「えっ、何故わかるんですか?」クリコフが驚いて尋ねた。
「実は、私がある事をロシア政府に申し入れたんだよ」スナイプス大佐が言った。
「ある事?」リチャードとクリコフは顔を見合わせてそう言った。
「ああ、アメリカ合衆国大統領が英雄的な活躍をしたクリコフ大尉のご家族と会食をしたいと言っているとね。向こうは相当慌てていたようだったがな。奥さんが3日後にはワシントンDCに来ることになった。さっきロシア政府から連絡が来た所さ。本当は当日驚かそうと思ったんだが、今教えた方がいいような気がしてね。それからもうひとつ。NASAとRSAの親睦会も提案したおいた。君の同僚たちとNASAのスタッフとの情報交換という名目で。それに関しては、まだ返事は来てないが、悲観するほどの事ではなさそうだよ。それじゃ、そういう事で」スナイプス大佐はそう言うとウインクしながらドアから出て行った。
「クリコフ大尉、よかったな」リチャードはクリコフの肩を叩きながら言った。
「ああ、ありがとう」クリコフが言った。その目には涙が浮かんでいた。
「さあ、俺も家内に実験が成功した事を教えてくるよ。これでもう、君に気兼ねしなくてすむ」
「ああ、いいからさっさと言ってきなさい」クリコフは笑顔でそう言った。
第1中隊の全員が大喜びしていた。実験が成功した事が伝えられたのだ。大野一尉が伝えに来ていた。
「とにかく、実験は大成功だ。ナノクリスタルが浮遊しているうちは電磁波の影響がある。恐らく10時間はダメらしい。宮田三尉、12時間後市内の偵察に行ってくれ。それまでは第1中隊全員休憩だ」大野一尉が言った。
「わかりました。第1小隊は12時間後市内の偵察に出発します」宮田三尉はそう言うと敬礼した。
「ああ、よろしく頼む。俺はヘリで師団司令部に行ってくる」大野一尉はそう言うと戻っていった。
「よし、みんな聞いたな。10時間休憩だ。十分休養するように」宮田三尉は小隊の全員に向かって言った。それを聞いて隊員達は久しぶりに長時間の休憩が貰えて大喜びした。
「わかりました」恵美子はそう答えると部下の方を見た。
「あなた達、ちゃんと休んでおきなさいよ。もう、愚痴は聞きたくないからね」
「あの技術者達とうとうやってくれましたね。これであの時、助けた甲斐があったというものですよ」高橋が言った。
「そうね。これで仕事がやり易くなるわ」恵美子が言った。
「信じられない。奴等がいなくなったなんて。まるで夢のようだ」三桶一士は驚きを隠せないでいた。
「まだ、完全にいなくなったわけじゃない。周辺地区にはまだいるんだからな。これからが大変だぞ。他の地域の救助作戦が待っているからな」宮田三尉が言った。
「とにかく、減ったのには違いないんでしょう?これで楽になる」藪野一士が言った。
「あなた達、気を抜いちゃダメよ。奴等が減った所で危険な事には変わりないんだからね。それに藪野一士、楽にはならないわよ。より一層こき使ってあげますからね」恵美子が言った。
「隊長、それは勘弁してくださいよ」藪野一士が言った。全員が笑った。
そこに二人の外国人が近づいてくるのが見えた。
「宮田三尉、あれは例の技術者じゃないですか?」松山三曹が言った。
「ああ、そうだな。なんだろう?」宮田三尉はそう言うと二人に話し掛けた。リチャードとクリコフは建物から出た時、自分達を助けてくれた第2分隊の隊員を見つけたので、その時のお礼と実験の報告をしにやってきたのだった。
「先日はありがとう。君達は命の恩人ですよ」リチャードは言った。
「あなた達こそ、今では日本の恩人になった。リチャードさん、腕は大丈夫ですか?」宮田三尉が言った。
「ええ、お陰さまで。でも、暫らく野球は出来そうにありませんよ。それに、日本にはまだまだユニットがたくさんいますからね。仕事は山積みです」リチャードが言った。
「そうですね。これからが正念場だと思います」宮田三尉はそう言った。
クリコフ大尉は高橋を見つけて近づいた。2人は敬礼すると笑みを交した。
「高橋士長。やっとこれで以前の借りを返す事が出来たよ。と言ってもこれじゃ足りないけどね」クリコフが言った。
「いいえ、十分ですよ。でも、まだ助けを求めている日本人がたくさんいるのでよろしくお願いします」
「そうだな。私も精一杯出来るだけの事をするよ。世界中で今までに大勢の人が死にすぎた。これ以上人が死ぬのはもう見たくないからな」クリコフは悲しそうに言った。
「自分もそう思います。自分も含めて我々日本人はたくさん大切な人を亡くしました。そして、今この瞬間にも大勢の人達が死んでいっているのです。クリコフ大尉やリチャードさんも大変でしょうが、私達と一緒にこの日本を救ってください」高橋は哀願するように言った。
「もちろんです。あなたも大切な人を?」クリコフは尋ねた。
「はい、ここにいるみんながそうですが、自分も家族と多くの友人を亡くしました。そして、大切な人をつい最近…」高橋は悲しそうに言った。
「もう少し早く、実験が成功していれば…」リチャードが言った。
「リチャード、泣言を言うのはやめよう。みんな必死にやっているんだから。死んだ人達のためにも、これからやるべき事を精一杯がんばろうじゃないか」クリコフが言った。
「そうだな。後ろを振り返ったところで死んだ人たちは生き返らないんだから…」リチャードが言葉に詰まりながらそう言った。クリコフとリチャードの脳裏にはロバートソン大尉、サンダース少佐、その他大勢の人たちの顔が浮かんだ。第1小隊の誰もがこの数週間で死んでいった仲間の事を思い浮かべた。
小隊の隊員達とクリコフ、リチャードはナノクリスタルで灰色に染まった空を見上げた。
彼等が見つめるその灰色の空はナノクリスタルが降下して徐々にだが明るくなっているような気がした。それは、今の日本を象徴するかのようだった。
「私達が懸命に生きる事が死んだ人たちへのはなむけになるでしょう」恵美子はそう言った。
その言葉にそこにいた全員が頷いた。
高橋は恵美子に近づくとお互いに目を見合わせた。
「2人で新しい未来を作っていこう。死んだ人たちの分まで…」高橋は恵美子だけに聞こえるよう小声で言った。恵美子はその言葉に頷くと笑みを浮かべながら涙ぐんだ。高橋も微笑みながら頷き返した。そして、2人は再び空を見上げた。天国の藤岡と美里へ今しがた心に決めた事を伝えるように…。
END
INFECTION<感染> 小瀬木雅也 @fwix7301
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