小学一年生の男の子と聞くと、どういう子を想像するでしょう。
といっても、人間の数だけ性格も違うので、年齢だけでどんな子かと聞かれても難しいですよね。
ただ、やんちゃ盛りで好奇心旺盛というのは、一般的なイメージとしてあるのではないでしょうか。
このお話の主人公、泰人くんも、そんな小学一年生。彼の興味の対象は、藝大生の相内お姉さん。それに、武器と秘密基地。
特に後者は、お菓子を我慢してパチンコを買ったり、何日もかけてコツコツと作成したりと非常に熱心。
そんなことして何になるのかって? 面白いからやるのです(๑•̀ㅁ•́๑)✧
しかし幸か不幸か、泰人くんの場合それらの準備が役立つ機会が巡ってきてしまうのですよね。
全くの偶然から、某見た目は子供頭脳な大人なメガネの探偵が出てきそうな事件に遭遇。
山火事に、ピストルに、動物虐殺。ちょっと、いくらでもハードすぎやしませんか!
もちろん泰人くんは、目ためも頭脳も子供。事件解決どころか下手をすると被害者になってもおかしくありませんが、そんな時に役に立つのが、武器と秘密基地。それに、友達との絆でしょうか。
小学一年生にしては、いえ大人にしたって大変な事態に巻き込まれてしまう泰人くん。最終回まで無事でいることができるのでしょうか。
小学一年生の男の子、泰人くんのドキドキワクワクな日々。
夜にお家を追い出されて、沖縄まで歩いて行こうとしたり。犯罪者と遭遇して銃を突き付けられちゃったりと、ちょっぴりスリリングな事態に陥りやすい泰人くんの日常が、彼の視点で描かれます。
おそらくこのレビューを読んでいるほとんどの人が、小学一年生より年上でしょう。
あの頃の気持ちを思い出しながら読んでみると、泰人くんに共感できるのではないでしょうか?
小学一年生の頃、泰人くんみたいに夜中に外に放り出されたり、悪者に銃を突き付けられたりした時、あなたはどうしていましたか。
え、そんな経験無かったって?
経験が無いなら仕方がありません。
泰人くんがこの事態をどう切り抜けるか、見守ってあげてください。