女子高生でシングルマザー!? あえてそれを書くなんて正気か!?




下記、おそらく起きていただろう、作者の脳内会議。

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御峰A「俺、自作はラブコメに挑戦しようと思うんだ」

御峰B「ほう! 短編もなかなか評価良かったもんな! 次はどんなラブコメだ?」

御峰A「シングルマザーの女子高生を題材にしようと思っている」

御峰B「んな!? よりによってシングルマザーだと!? しかも、女子高生で!?」

御峰A「うむ。面白く、そして(作者は)涙腺崩壊の展開を思いついた」

御峰B「お前の涙腺崩壊は当てにならねぇ! 最近は涙腺ゆるっゆるじゃねぇか! ヒロアカでも号泣したのを忘れたか!?」

御峰A「ヒロアカは素晴らしい作品だ! 泣いて何が悪い!?」

御峰B「それは……まぁ、悪くない」

御峰A「だろう? まぁ、お前が言いたいこともわかる。俺は最近涙腺が緩い。だが、それはこの際どうでもいい」

御峰B「うむ……。本題ではないな。それより、シングルマザーだぞ? 大丈夫か?  おそらく、大抵のカクヨムの読者からするとシングルマザーの話なんて守備範囲外。生娘信仰がどれだけあるかはわからないが、シングルマザーなんて複雑な事情を抱えた女の子の話を読みたいものかね? ぱっと見た瞬間、取っつきにくいと思われやしないかね?」

御峰A「確かにその心配はある。だが、他に類似作品が少なくて差別化ができる。関心を持ってくれるんじゃないかと思うんだ」

御峰B「関心は……どうだろう。もっとおっぱいとかのわかりやすい話にした方が……。巨乳だとか貧乳だとか……」

御峰A「同じことを続けても意味はない! 挑戦あるのみ!」

御峰B「そうか……。そこまでの決意があるのならやってみるがいい。だが、どれだけのフォロワーがついてくれるかは、正直わからん。どんな結果になろうと、最後まで書き続ける強い気持ちはあるのか?」

御峰A「フォロワーのつきは渋いかもしれん。だがやってみねばわからん。それに、内容が良ければ読者はついてきてくれる! 俺はそう信じている!」

御峰B「わかった。お前の好きなようにやってみろ。シングルマザー女子高生という複雑な事情をきっちりと書ききり、読者に感動の涙を流させてやれ!」

御峰A「もちろん! やってやるとも!」

御峰B「……だが、くれぐれも気をつけろ。ちょっと書き方を間違えるとそれだけで大炎上案件だ。お前の常識力や倫理観が試される」

御峰A「……やってやる。俺ならできる!」

御峰B「……承知した。では、俺は最後まで見守るとしよう」


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 カクヨムの読者様。
 シングルマザー女子高生のラブコメなんて、タイトルだけでもぎょっとしますよね? 「面白そう」より「難しそう」が先に来るかもしれません。
 しかし、本作は、ラブコメ展開あり、主人公の活躍あり、ヒロイン可愛い、の良きお話になっております。
 複雑な事情にはなってしまいますが、作者の人生経験などを存分に生かして、とても上手にキャラクターを描いています。
 まずは本編を読んでいただき、「あ、これは普通に面白いやつ」と気付いてみてくださいませ。