NO169/平成元年

ケンジ1989年平成元年1月8日(日)

昨日、昭和天皇が崩御になり、いよいよ今日から平成元年。別に何ら変わったこともないのだが、やはり年号が変わり元年ともなるとちょっと書いておきたい気持ちになり、現在もう0時半を回ったのであるがあえて筆を取った次第である。

テレビは昨日から天皇一色。CMもなく朝から晩まで天皇を偲ぶ番組ばかり。CMのないテレビを見るなんて生まれて初めてのことだものね。天皇の偉大(?)さがわかるよ。石原裕次郎が死んだ時でさえ、CMはしっかりやってたもの。そんなテレビでも一旦スイッチを入れてしまうとついつい見入ってしまうのがテレビの魔術である。


ヒロト2023年令和5年8月2日(水)

ケンジは昭和天皇崩御に際して、テレビCMのことを語っているね。

オレの場合は、ディズニーランドなんだ。

オレたち家族4人は、昭和64年1月6日(金)昭和最後の日の前の日、初めてのディズニーランドに来ていた。

長男3歳6ヶ月、長女1歳8ヶ月、かみさんとオレの4人だ。昼過ぎに車で着いたと思う。空いている。世の中自粛ムードだもんね。パレードも中止。そこで、ほとんどのアトラクションが並んだとしてもすぐ入れた。次から次へと楽しめた。小さな子供が入れないアトラクションは、カミさんと交代で子供をみてそれぞれが一人で入って楽しんだ。今考えれば楽しむというより、入れるだけ入ってやれって感じもあったかもしれない。

なんかもうクタクタ、大人がクタクタなんだから小さな子供たちはもっとクタクタ。何時になっていたのかなぁ、もう暗くなってからだいぶ時間が経っている。閉園時間も迫っているようだ。よく喋る長男も無口に、長女はカミさんに抱かれて眠っている。いいかげんもう帰ろうかっていう雰囲気。だが今まさに目の前にそびえ立つシンデレラ城があった。なんとまだ入っていないではないか!オレはメラメラと燃えてきた。家族の方に振り返った。カミさん曰く、「一人で行ってきたら」。

よし!オレは気合いを入れ直して並ぶ必要のないシンデレラ城へ入っていった。何組かのグループになって進む。まわりはカップルか家族、野郎一人はオレだけ。案内人のお兄さんがいろいろ説明したり、やけにフレンドリーにみんなに話し掛ける。いやみんなというより、オレがターゲットになったようだ。満面の笑みを浮かべて質問までしてくる。ここは夢の国、無愛想は似合わないとオレも頑張って応対したよ。シンデレラ城を出た時は前にもましてグッタリとなった。

それでもみんな大満足で、ディズニーランドをあとにしたのでした。

数えてみたら24アトラクションを回ったこと、しかも気に入ったところにはまた行ったりしたこと、よく覚えているよ。

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