NO167/いよいよデート

ケンジ1988年昭和63年4月28日(日)

昨夜、高校の時のクラス会を5月8日に開くという連絡が入った。それも久し振りの対馬君からである。もちろん私は出席すると二つ返事で返した。高校のクラス会も5年振りぐらいになるだろうか。クラス会というのは現在の自分を見つめ直す良い機会でもあり、この35年間生きて来た私にとっての良きカンフル剤のようでもある。ふと目を閉じれば、高校時代の同級生たちの顔がつい昨日のことのように浮かんで来る。たまに開くクラス会とは実に有意義なものであると思う。現在までの私の生き方を振り返り、明日からの生き方の糧とする。人間とはやっぱり一人で生きられない動物ではないかと思ったりする。

これで5月2日はエリカちゃんこと本名M子ちゃんとのデート、連休中に友人とどこかにドライブしたいし、8日のクラス会と合わせてこの5月は楽しいスケジュールが続きそうだ。実にうれしい限りである。


ケンジ1988年昭和63年5月2日(月)

約束通りM子ちゃんとのデートが実現した。新宿西口の住友三角ビル52階の天ぷら屋さんで楽しく会食した。彼女と昼間会うのは初めてであっただけに、果たして彼女が待ち合わせ場所の西口派出所前に午後3時の時間どうり現れた時にはホッとした。もっとも、たいていの女の子がそうであるように、彼女もちょっと気を持たせ加減で3時10分ぐらいに現れたのである。とにかく無事デートが済んで良かった。これでまた一段二人の仲が近くなったことは確実である。私も覚悟を決め、お客さんとしてではなく、個人的に付き合ってくれませんかと、ズバッと切りだしたあたり、結構思い通りに行動できたので思い残すことはない。

その返事はというと、お店のお客さんと知り合った人と末長く付き合うというのは、後々お互いがケンカしあった時など、過去の仕事のことなど持ち出されるようで怖いのだとか。この彼女の気持ちはもっともとうなずけるものであるだけに、私としてもあえて否定はしなかった。一応なるほどとうなずいた訳である。この彼女の気持ちは、これから少しずつ私という人間を理解してもらい、私の方も彼女のことを理解していくという地道な付き合い方で解消していくのが、遠回りのようでも一番良いと思ったからである。何事も話し合う機会が重なってくれば理解しあえるものと信ずる。今更そう強引に押して、事を焦っても仕方のない事だしね。じっくり付き合って、それで向こうがまだ怖いというならそれはそれで一件落着させざるを得ないのだ。

何事も自然流が一番だと確信する。以上!


ヒロト2023年令和5年7月24日(月)

うん、ケンジ、大人になったね。もう私は35歳だ、バカにするな!って言われちゃうかな。

今後の展開を温かく見守りましょう。

オレはこれからyouTubeの撮影、自分の作った、ラグビーワールドカップ日本代表勝手に応援歌っていうのをやってきます。

オレが和太鼓を叩きながら歌い、もう一人が手話を応援団風に決める。

やってやるぞ!

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