NO166/ケンジ35歳の日常
ヒロト2023年令和5年7月18日(火)
本日の東京の予想最高気温、36度。
ほぼ体温と一緒、ヤバいね。
八王子は39度、アメリカのデスバレイという所は53度だと。どうなってんの。
さて、時候の挨拶はこれぐらいにして、この交換日記、だいぶご無沙汰してしまいました。3つの理由があります。
1つは、やっぱり仕事が変わってあまり交換日記に集中する時間がなくなってしまったこと。
2つ目は、役者に復帰して、残念ながら仕事はあまり来ないのだけれども、ユーチューブに自作の歌などを使った作品を作ったりしているので、そっちに比重がかかってしまっていること。
3つ目は、ケンジの日記があまり面白くないこと。ごめんなケンジ、ケンジは他人に面白がって読んでもらおうとして書いてる訳じゃない、自分の心の内を記しているだけなんだよね。人の日常はほとんど繰り返しで、しょっちゅう波瀾万丈なんて人そうそういないよね。でもケンジの二十歳前後が面白過ぎて、どうしても波乱などを期待してしまうのです。
読み進めてはいるので、まだまだ何があるかわかりません。
1988年昭和63年35歳になろうとするケンジは、プレス工として働きながら、シナリオライターを目指し、社交ダンスを習い、ラジオ英会話はたまた中国語講座に通うなど、なかなか頑張ってはいます。
ここで少し、ケンジの近況を記した日記、読んでみようと思います。
ケンジ1988年昭和63年4月9日(土)
昨日はうれしいことがあった。例のT君が、何と25万円いっぺんに銀行に振り込んでいたのである。
昭和60年10月、80万円Tに盗まれたことが発覚し返済請求し続けて、ようやくこれで完済の筈である。ひょっとして5万円まだ少ないかも知れないのだが、彼としてもよくやったと思うし、ここまで彼の性格からして返済し続けたということ自体が相当辛抱のいることであったとも思うので、これで完済と見なして今後は催促しないことにする。
はじめはもう諦めるしかないと思った金ではあるが、私としても実によく頑張った。慣れない公文書を八方手を尽くして作成し、色々と社会勉強にもなったし、今後の良き教訓ともなった。私の側にも多大な隙を見せたという点において、その責任の一端はあると思うし、これで一件落着と書ける日が来たということが、私の人生にとって大きな第一歩であるような気もする。人間、正義のために戦うことは誰でも一度や二度体験せねばならぬもののようである。それにしてもよくやったよ。昨日給料を10万円、銀行に預金しに行って明らかになったことである。実に嬉しかったと同時に、これでひとつの問題が終わったということで、ちょっぴり寂しい気もした。
今後機会があったら、またT君とも会って色々話をしようと思っている。これも何かの縁であると思うからだ。
さて、昨日は予定通り新宿にも行って、エリカちゃんにテレホンカードをプレゼントできたし、カセットテープも手渡せた。5月2日には新宿で待ち合わせをして食事をする約束もできた。非常に楽しみなことである。
ヒロト2023年令和5年7月22日(金)
T君のこと、良かったね。NO/147に記した事件だったね。2年半か、どうなんだろう、この種の事件で解決する時間としてはスムーズな方じゃないのかな。双方ともに頑張ったということだね。ちょっと寂しさを感じたっていうの、わかるかも。それにケンジの心の広さも感じたよ。
さてさてエリカちゃんのこと、実はケンジの日記を読んでいるオレには、よく知っている子なんだよね。ここで詳しく書くことはケンジの許しが必要だと思うのでしません。それにしても5月2日、楽しみだなぁ。
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