NO154/ワールドカップ決勝戦

ヒロト2022年令和4年12月17日(月)

見たよ。キックオフから表彰式まで全部。

0時から3時半まで全く眠くなることはなかった。

試合は開始後80分近くまでアルゼンチンの一方的な試合。一点目は前半23分、フランスの意表をつく先発のベテラン、なんだか素敵な名前の、ディ・マリア、左サイドからペナルティーエリア内に侵入、倒されてペナルティーキック獲得。蹴るのはもちろんメッシ。

メッシ、落ち着いてるね。相手キーパーとの駆け引き、キーパーのちょっとした重心移動を感じ取ったのだと思う、軽く右足のインサイドキックで左に飛んだキーパーとは逆のゴール右側に決めた。これで今大会6ゴール目、5ゴールでフランスのエムバペと並んでいたが、これで只今得点王。

この13分後に今度はディ・マリアが2点目を叩き込んだ。もうディ・マリアは泣いている。アルゼンチンの圧倒的な攻撃、フランスはまだシュートを1本も打っていない。パスが来たら何かを起こしそうなエムバペが全然目立っていない。

後半に入っても依然としてアルゼンチン優勢、メッシは自軍エリアでフランスにボールを回されても、悠然と歩きながら好機をうかがっているようだ。

そして試合開始から80分を経過しようとした時だった。フランスがPKを得た。蹴るのはエムバペ。難なく決めた。

この瞬間空気が変わった。スタンドの今までどこにいたのって感じのフランスサポーターが一気に目立つようになった。貴賓席でマクロン大統領が大喜び。

PKの約1分後、エムバペがまた決めた!今度は見事なボレーシュート。あっという間に同点、エムバペは大会7得点目でトップに立っちゃった。マクロン大統領はぴょんぴょんしてる。

どうしても気持ちはアルゼンチン寄り、メッシ寄りだ。このままでは得点王どころか優勝も危うくなった。

試合は90分で決着つかず延長戦に入った。

決めた!やっぱりメッシ、さすがメッシ、ゴール前の混戦で、点を取る人はやっぱりそこにいるんだね。自分の前に転がって来たボールを確実にゴールに流し込んだ!これで今大会7点目、エムバペに並んだ。それよりも3対2と勝ち越したことがうれしい。ベンチに下がっているディ・マリアがまた泣いている。

だけどこの試合はこのままじゃ終わらない。何ということだろう。フランスがPKを得てまたエムバペが見事に決めてしまった。これで何と決勝戦でハットトリックだ。

最後の1分間の間に交互に3回もシュートチャンスがあるものすごい攻防の中で、試合終了のホイッスルが鳴った。この時点でエムバペの得点王は8点で決まった。でも勝敗はこれからだ。

決勝戦もPK戦だ。今大会、日本はじめPK戦が多いよね。決勝トーナメント5試合目。

アルゼンチンはメッシ、フランスはエムバペが一番手でさすがの余裕で決めた。

そして…

アルゼンチンの二番手三番手は決めたが、何とフランスは二人とも外してしまった。

ここで俺は解説者気取りで考えた。アルゼンチンの場合、ベテランで大黒柱のメッシが余裕で決めた、その後に続く若い選手はそれを見て肩の力が抜けたのではないだろうか。反対にフランスは、若いエムバペが決めたのだから先輩の俺たちが外すわけにはいかないと、プレッシャーがかかったんじゃなかろうかと、こう分析するのでありました。

アルゼンチンの4番手は、試合後最優秀若手賞をもらったフェルナンデス、これを決められればアルゼンチン勝利、32年ぶりのワールドカップ優勝が決まる。彼はゴールのど真ん中に蹴り込んだ。自身のメンタルの強さもさることなががら、メッシのキックからの流れが産んだ名シーンなんじゃないかな。

いずれにしても、微妙な心理状態が大きく影響するのがPK戦なのだろう。日本代表も勉強になった?

アルゼンチン、と言うより、メッシ、おめでとう!

最後の表彰式まで見た。メッシが子供のようにはしゃぎ喜んでいる。男たちの熱い抱擁を何十回も、いやそこかしこで何百回もやっていた。

さて、これにて今回のサッカーカタールワールドカップについての勝手な感想を終わります。4年後の大会が始まる時に読み返してみようかな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る