NO137/じろりんさん浅草に来る

ケンジ1977年昭和52年5月17日(火)

一昨日ヤナギ君から、

「イヤーもうお前とはやっとられん。何回言っても直らない。もうシャベリの適性は標準以下だ。プロとしてやってもとても多くは望めない。お前が好きでやるんなら、趣味としてやんなさい。」と、アドバイスというか本音がとうとう出たからだ。他の人に言われるなら何とも思わない。だがヤナギ君がああいう風に言う時には、真実、私の立場、今後将来の成り行きなどということを考え合わせ、心底から言っていることであるので、私としても心に響くのだ。

さァーまた一つの区切りが来たかな。


ケンジ1977年昭和52年5月31日(日)

上野発10時4分の特急ヤマバトで山形へ。山形赤湯駅着2時4分。所要時間4時間。電車賃4千円であった。

妹の嫁ぐ先の家は農家で、なんと大きな家であることよ。庭には種々の花々が咲き乱れ、大きな池には鯉が泳ぎ、家の周りは田んぼまた田んぼ、夜ともなればカエルの合唱、小川のせせらぎが聞こえ、実に長閑なところであった。緑も濃かったし、山の上にはまだ雪も残っていたし、もし私が詩人ならいくつも詩を作れそうな気がする。そんなにいいところなのだ。

近所の人たちもいい方ばかりだし、特に妹のダンナになるトシロウちゃんの友人が、何故かトコトコ訪ねて来て、お百姓さん家業の素直な気持ちを実にいきいきと実感的に見せてくれた。

山形の人はいい。そこへ嫁に行ける妹は幸せだ。

アー、眠いから寝よう。


ヒロト2022年令和4年9月8日(木)

ケンジ、元相方のジローさんと会えるチャンスが来たのに、その日に限って撮影が入ってしまったんだ。

ジローさん、今は地元姫路のシンガーとして活躍しているじろりんさん。何と今度の12日に、浅草木馬亭に出演、歌うんだって。

じろりんさんとは、ツイッターのメッセージで時々やり取りしていて、もしチャンスがあればお会いしましょう、ということになっていたんだ。まさにそのチャンスがやって来たのに、プロモーションを兼ねたユーチューブの事務所チャンネルの撮影がその日に限って入っているんだ。残念だ。

じろりんさん、是非、また機会を作ってお会いしましょう。よろしくお願いします。

あっ、そうそう、じろりんさんからは、応援コメントももらっているんだ。

『歌にしろ、セリフにしろ、大きな声でハッキリ発声すれば良いとずっと思って来たけれど、50歳を過ぎた頃に友人のシンガーサスケから「ウィスパーボイス」という発声法を教えてもらった。それからは歌やトークにも一層感情が入るようになって来たんだよな。知らない事っていっぱいあるもんだ。』素晴らしいね。勇気が湧く。

実は今度、ユーチューブの作品でいわゆるオカマさんの役をやるんだ。70歳のオヤジのオカマ、楽しいよ、ワクワクする。見る方はどう感じるか、迷惑だったらごめんなさいだけど、とても勉強になるんだ。

昔、新宿2丁目のオカマバーに連れて行ってもらったことがあるんだけど、その時のオカマさんはハッキリゆっくり相手によく伝わるようにしゃべるなぁ、と感じたことを覚えている。オカマさんは女性を演じるわけだから、言葉使いに気をつけたり、丁寧にしゃべるのかも知れない。2丁目のバーのママは見た目はスポーツ刈りのおっさんだったけど、おねぇ言葉で丁寧に「これ、私の本当の姿」と言って写真を見せてくれた。そこには白塗り化粧した綺麗な藤娘が写っている。綺麗ですね、って言ったらまるで少女のようにはにかんで喜んでいた。帰りに外まで見送りに出て来て、帰ろうと後ろを向いた瞬間、足の間に手を差し入れて来て股間を握られた。ビックリした。でも、店に連れて行ってくれた、こちらもちょっとオネェがかった先輩が「あんた、気に入られたのよ、良かったわね」だって。

何の話かわかんなくなってきたけれど、繰り返しにはなりますが、オカマさんの役をやることは、とてもワクワクして勉強になるというお話でした。

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