NO93/ギクシャクな二人
ヒロト2022年令和4年6月5日(日)
ケンジ、ジローさんがコメントくれたよ。
『この頃、二人で自炊していました。
飯を炊いて、ニラと砂肝を炒めてよく食べていた事を思い出しました。
腹は膨れればさえ良かったのです。
本当に金が無かったようで、それでもよく生きて来られたものだと思う。
現在より、まだ生きやすかった時代だったのかも知れない。』
ニラと砂肝、旨そうだね。カレーも好きだよね。ドカ食いが心配です。
ケンジ1974年昭和49年10月26日(土)
今日は、稽古の方もまぁーまぁーで夕飯に作ったカレーもうまかったし、結構でした。
ところで今、p.m.10時だが、さっきジローの部屋から追い出されるようにして帰ってきたのだ。というのは、この前、一応ジローの部屋に居られるのはp.m.9時までと決められたからだ。それ以降になると、ジローのプライベートな時間が減るし、いろいろ問題が出てくるからということで、二人である特定のテレビを見るとか何か特別な用事がある場合以外は、それを守ることを約束したからだ。
本当は今宵も「新・荒野の七人」という洋画を途中まで見て、これからというところだったのだ。私はてっきりジローも一緒に見ているのだとばかり思っていたら、不意に「ケンジ、もう9時過ぎたんだけどォー」である。
早々に退散して来た次第である。
ヒロト2022年令和4年6月5日(日)その2
ケンジは、テレビが見たいだけじゃないの。
まぁ、それはそれとして、ここでニュース速報的なお知らせがあります。
我らが高校のクラスメイト、ヤマシタが昨日、檜原村産廃焼却場建設反対デモに参加してくれた。俺も参加したかったんだけど仕事は休めなかった。ラインに送って来た報告文があるから、全文紹介します。真面目なヤツだからヒネリはないよ。
『6月4日檜原村の自然を守ろう!デモの報告』
よくぞ集まった100人余、年寄りから幼児、ベビーカーの赤子まで、檜原の住民が半分、その他が半分?警官4名、パトカー2台。
約4キロメートルを1時間半かけてゆっくりデモンストレーション、歩数計で 16000歩
2時から3時半まで、スローガンだけではなく、檜原音頭などというご当地ソングをかけながら和気あいあい、かつシュプレヒコールも忘れず、処分場反対も連呼。何人かはごみ袋を持って、デモコース沿いの植え込みのゴミなどを拾って集めながら行進、さすが環境に配慮のデモと感じさせられました。
デモは車道ですが、昔は見学者と呼んでいた歩道を歩く同伴者も、歩きながらビラ配布と署名を集めながら行進。ビラを受け取ったり署名に応じる人が結構いて、デモの終わりにはチラシも無くなりました。
処分場建設計画の会社は静まりかえっていましたが、地域の住民からはデモで初めて事情を知り、頑張って下さいとの声援も飛んで来ました。さすがにゴール地点では汗だくで疲れましたが、反応の良さに疲れもとんだ形です。今後も色々な形で、処分場反対の運動を続けたいと考えています。
ありがとう、お疲れさま。さすが、高校の時の学園紛争の闘士、頼もしい。
ところで、ケンジとジローのあいだだけど、少しギクシャク。
なんでそうなるの?!
でもそれも、ふたりの大切な歴史。
ありのまま、もがいていきましょう。
とはいっても、次の日記は戸惑う。この、
「届け!交換日記」は、勿論ケンジの全ての日記を載せている訳ではないのはわかっていると思う。そんな事したら50年かかっちゃう。だから、こっちがチョイスしているのだけれど、悩む時だらけです。次の日記は、かなりケンジの一人よがりの部分が出ている。しかしながら、今後の展開に欠かす事ができないかも知れないので行っちゃいますよ!
ケンジ1974年昭和49年10月 29日(火)
どうも今夕からまた目がしょぼしょぼしだした。どうも周期的にしょぼしょぼしだすらしい。参った参った。
さて、今日も稽古の一日が終わったのだが、どうもジローとイメージが合わず、納得のいかない疲れきった稽古であった。
私には、何かジローが私より遅れているように思えてならないのだ。ジローの指摘することは大抵、「なんだ、いつも私が心掛けていることじゃないか」と思うことばかりだし、逆に私のイメージに対してジローの返事は、
「そりゃーわからない」てな風な調子が多いのだ。事実コントの稽古を見てみても、この私にでさえ明らかにおかしいと思われる個所を、平然とむしろこういうところはこういうものだ、という風な固定観念でもあるかのような所作態度を示すのだ。
勿論ひょっとして、ジローの方が正しいということもあるかも知れない。しかし私には、今のジローを見た限り、いささかその演技力のなさに失望しているといった感じなのだ。
まぁーとにかく雨が降ろうが槍が降ろうが、
一年は様子を見なくっちゃ!人間のことだからどうなるかわからないよ!
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