NO49/ファイヤーマンとサイバーコップ

ケンジ1972年昭和47年10月2日(月)

今日はファイヤーマンという新番組の衣装合わせのため、成城学園前の円谷プロまで行ったのだ。衣装合わせといっても今日のはちょっと訳が違い、ちゃんと寸法まで計って私専用のものを作ってくれるというのだ。ところがどっこい、背広の上下とか人の着るものなら言うことはないのだが、何と怪獣のスポンジ製の分厚いぬいぐるみなのである。これからはだんだん寒くなるので、暑さという点だけはしのげそうだ。ただ、今後の怪獣は仮面ライダーの怪人などとは違い、その怪人の上にまた怪人をかぶるぐらいの重量と厚さになる。これは大変なことだ。とにかく動きが自由にとれなくなるというのが第一、それに付随して、動きをオーバーにやらねばならないとか、転んだらなかなか立ち上がれないなど、問題が多数起こってくる。がんばらねば!


ヒロト2022年令和4年4月9日(土)

「ファイヤーマン」は、1973年1月7日から同年7月31日まで日本テレビ系列で放送された特撮テレビ番組、およびその劇中に登場する巨大変身ヒーローの名前。

身長 50メートル 体重 48000トン

走力 マッハ2 飛行速度 マッハ6

水中速度 マッハ4 地中速度 時速80キロ

活動時間 3分間(地底以外)

15000年前、アバン大陸は小惑星アステロイドBの地球衝突で海底深く没したが、住民たちは優れた科学力でそれを予知して地底に移住し、マグマのエネルギーによる無公害社会を作り上げていた。その末裔の地底人類たちは、地球を襲う危機を予知し地球を守るため知力も体力も優れた若者に、マグマエネルギーにより超人に変身する能力を与えて地上に派遣した。

その若者ミキサー=岬大介が、内部に大量のマグマエネルギーを吸収したファイヤースティックと呼ばれる変身アイテムを天にかざし、「ファイヤー!」と叫ぶことで地面が崩れた後に光が発生し、マグマの中から回転しながらファイヤーマンが現れて変身する。

真っ赤なボディと大きな目が特徴、マグマエネルギーを力の源とし、体温は1000度、海中で戦うのが得意。活動時間が残り1分になると額のカラーシグナルが黄色から緑に変わって点滅。最終話のダークマンダー戦で、大幅に消耗したエネルギーの回復を待たず、物体Xを宇宙に運ぶも、その後の消息は不明。


突っ込みどころ満載のお話だね。それにしても、ケンジは、身長50メートル、体重48000トンのヒーローと戦うんだから、ぬいぐるみも目一杯大きくしてもらわないとね。

俺が、後にも先にも一回だけ出たヒーローもの、「電脳警察サイバーコップ」

1988年10月2日から1989年7月5日まで、日本テレビ系列で全36話放送。

時は1999年、世界の中心都市TOKYOシティでは、より凶悪化した犯罪が多発している。そこで警視庁はそれに対処すべく、特殊部隊ZACを編成。ビットスーツと呼ばれるパワードスーツを身に纏うサイバーコップたちだ。日夜犯罪摘発に明け暮れていた。

その栄えある第一回目、番組最初の悪党が俺、番組開始5分で捕まっちゃった。

実は今日、その映像を見つけたんだ。ユーチューブで検索すると出てきたよ。

この仕事は、NO6で記した「マンガなるほど物語」の演出家で、一緒に飲みにも行ってた村石監督が呼んでくれたんだ。ノミニケーションも大事だね。

それにしても、「ファイヤーマン」も「サイバーコップ」もワンクールでシリーズ化しなかった。ファイヤーマンは、ウルトラマンがいるからいいかなって感じ。まるっきり似てるしね。サイバーコップは一部の大人には受けたらしいけど、子供たちの人気は今いちだった。子供番組なのにね。でもなんとかシリーズ化してくれれば、もっと仕事が繋がったかも知れないのに。

そう言えば思い出した。家族で「サイバーコップ」のオンエアを見た時のまだ幼かった息子の一言、「犯人もいいけど、サイバーコップになって!」だって。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る