NO28/船橋ヘルスセンターでのショー

ケンジ1971年昭和46年12月27日(月)

今日は新宿コマ劇場の楽屋へケイコに行った。というのは1月2日から、船橋ヘルスセンターで行う村田英雄ショーとかいう公演の立ち回りのケイコと言われて行ったのだ。だがケイコはやらず、そのショーの中でやる芝居のセリフをしゃべる人たちの本読みを二回やったのみで、私たちはただそれを黙って聞いて、その後ちょっとした打ち合わせをしただけで終わった。そしてまた明日、国際舞踊研究所とかいうところで練習することになった。その上私の髪の毛を切ることにも相成った。私の髪は長過ぎるというのだ。これは私としても仕方ないことだと思う。しかし1月2日から船橋まで通うことになるとこれは大ごとだ。ゆうに2時間はたっぷりかかる。ヤダネー!まぁー1ヵ月ぐらいのことだからどうにかなると言ってしまえばそれまでだが、やはり、通勤時間が長いのは恨めしい。こういう時つくづく都のはずれのへんぴな土地に生まれたことを一層窮屈にいまいましく思うのだ。しかしそれも天のおぼし召しだろう。今さら悔やんでも仕方あるまい。とにかく最初は何をするにも、不便で不合理で融通のきかないものだ。それが努力し我慢し、時間が経てばなんとかうまくなっていくものだろうと思う。とにかく投げ出すのはいつでもできる。凡人でいいというなら。


ケンジ1971年昭和46年12月29日(水)

昨日はもう騒がしくてやることがたくさんあって、日記をつけていられなかった。とにかく午後5時頃まで国際舞踊研究所で、振り付けのケイコをし、その後すぐ桜上水の大内事務所へ着物の着付けを習いに行き、そこをみんなと一緒に出たのが午後9時前後、そのみんなというのは、いつものタカダ君とカザミ、モウリ、両先輩とである。出ると近くの食堂でカザミさんのおごりで夕飯を食べ、カザミさんの自宅が西八王子だということで、カザミさんの車で立川まで送ってもらい、着いたのが午後10時頃だった。その車中では、カザミさんからいろいろ為になる、またビックリするような話を受けたまわった。それによると、カザミさんという人はすごい方で当年とって26歳とか言っていたが、小料理屋の経営をやったこともあり、部下を20人くらい使ったレストランの主任もやったことがあるとのことであった。その他にも不動産屋だとかいろいろとやってきたらしいのだ。その割りにはまだ22、3歳ぐらいにしか見えず少し子どもっぽく見えるのだが、妻子ありというのだからもう驚く他ない。まぁーこんなように自分の好きな仕事を求め、飽くことのない可能性の追求を志す行動力は大したものだ。

ところで今日は船橋ヘルスセンターで舞台ケイコをしたのだった。その通うのが時間がかかるのことに驚嘆し、通いはやめ楽屋に泊まることにした。よって1月2日から28日までずっと船橋で過ごす訳だ。こりゃーいい試練になるぞぉー!

とにかく来年もヤリマショー!


ヒロト2022年令和4年3月9日(水)

8月に「ひまわり」に入って、5ヵ月、もうプロの初舞台か。スピード感あるね。

ケンジの頑張り、楽しみにしています。


ここで、現在の深刻なロシア、ウクライナ情勢のことを話したい。落としどころの見えない悲惨な状況になっている。プーチンの暴走には驚くばかり、プーチンに対してもの申せる骨のある政治家はロシアにはいないのだろうか。もっとも、どんな処分が待っているのかという恐ろしさは、想像を絶する。

テレビで一度、ロシアの国会か何かの場での様子が写し出されたのを見た。普段だったら貫禄のありそうな閣僚らしい人が、眼光鋭いプーチンに、具体的な内容はわからないけど、賛成なのか反対なのかを迫られ、完全に怯えた様子で口ごもっていると、イエスかノーかだと机を叩かんばかりに恫喝され、さらにおどおどしながらイエスと答えていた。どんな意図があってその映像が流されたのかはわからないけれど、押さえつけられている感じが凄かった。もう一度見たいと思うけど、どこの局のニュースを見ても見ることはできていない。

一般市民が、スマホで撮った映像も凄い。意図的なものもやはりあるのかも知れないけど、悲惨な戦争映画より臨場感迫るものがある。スマホでは、普段でもいろんな映像がだだもれだ。決して慣れてしまわぬように、危機感を持って、現場にいる人を思いやりたい。

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