第4話 結
長政は朝起きると自分が河原の河川敷で寝ていることを発見した。
河川敷の草の上に布団が敷いてあってその上に寝ていたのだ。
枕元には昨夜貰った20万円が確かに置いてあって置き手紙がされていた。
「青年へ。昨日の夜は素敵な夜をありがとう。なかなか、人には話せないことも話してくれてありがとう。世の中には不思議なことがあるもんで、驚いているだろうがそんなことは気にしなくていいんだ。大事なのは今そして未来のことだよ。ジジイの話に付き合ってくれてありがとう達者でな」
河原には猫が5、6匹戯れていた。
長政は不思議なことが起こっていて、それは全く飲み込めないでただただ呆然とするばかりだったが、昨日の夜の心の温もりは忘れられない事実だった。
長政はこのことは誰にも話さずにおこうと思い、また、これから俺は生まれ変わった気持ちで、人生を戦おうとそう誓った。
太陽は明るく輝いていた。長政の未来を照らすかのように。
君には君の人生がある 原口 幸春 @haraguchi-yukiharu
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