狂ってる世界で狂戦士へと変わった俺〜転生させた神を殺す!

白悟那美 破捨多

第1話

「うーん、ここはどこなんだろうか、、、」

俺が目を覚ますとそこは全く知らない人の家だった。僕、珠会彦根たまかいひこねは普通の高校生で、さっきまで授業を受けていたはずなんだけど、

全然知らない場所で目が覚めてしまった。

これはまだ夢の中なのだろうか。

そう思いほっぺたを引っ張ってみる。

「痛たたたたた」

全然夢じゃないじゃないか、もう訳わかんないよ。なんで僕はこんなどこかも知らない場所で目が覚めてしまったんだ。

とりあえず知らない人の家にいても帰ってきたりしたら怖いから僕は外に出る。

外に出ると、小さな家が何軒かある小さな村である事が分かった。

僕が外を歩いていると、後ろから知らない人の声がした。誰かいるのかと思い振り返った瞬間だった。僕の顔を見た途端に何やら武器のようなものを持ったおじさんが叫ぶ。

「おい、いたぞ!殺人鬼だー!」

「え?どういうこと?」

訳が分からない、突然知らないおじさんに顔を見せた途端に殺人鬼扱いされるなんて事が普通に生きててあるわけないんだから。

「一体なんのことですか?なんで僕が殺人鬼なんだよ!」

「貴様ぁ!村長を殺したくせにシラを切るつもりなのか!卑怯なヤツめ!ここで俺が仇をうってやる!」

そういうとおじさんは俺に向かって持っていた武器で俺をぶっ叩いてきた。

「痛っ!なんでこんなことをするんだ!」

「ここまでやられてもシラを切るとは、なんてヤツだ!このまま頭かち割ってやる!」

このおじさんの目、本気だ。本気で僕を殺そうとしている。に、逃げなきゃ、、、逃げないと殺される!

「うわぁぁぁぁぁ!」

僕は奇声を上げながら全力でおじさんから逃げようと必死に走り出す。だが、僕は逃げるタイミングが遅かったのだ。最初におじさんが他の村人達に僕の存在を伝えたからだ。

「殺人鬼だ!殺人鬼がこっちに来たぞ!」

「みんな!持ってる武器を使ってこいつを 殺すんだ。村長の仇を取れー!」

どうやら、本当に僕はこの村では殺人鬼として扱われているんだ。逃げられない。

他の村人達も全員僕を殺す気なんだ。

「お、お前ら一体なんなんだ!一人に対して寄ってたかって!恥ずかしくないのか!こっちは武器も何も持ってないんだぞ!クソ!」

もはや、ここまでされてブチ切れないやつなんていないだろ。僕はどうにでもなれと思い、何十人といる村人全員にブチギレる。

「おい、こいつ村長を殺して、ピンチになって逆ギレしているぞ!」

「なんて野郎だ!」

「クズよ!クズ!さっさと殺しましょう」

あぁ、僕の味方は誰一人としていないんだ。

と、とにかく、どこかに逃げないと死ぬのは確定だろう。僕は村人が1人もいない方に小さな小道を見つけた。

「おい!お前たちに僕が捕まえられるとは到底思えないんだが、捕まえられる自信のあるやつはいるか?いるなら僕と1対1だ。」

「おい、こいつは何を言ってるんだ。」

「やるわけないだろうが!」

「頭がおかしくなったんじゃない?」

「いや、それは元からだろ」

僕の提案に対して村人たちがざわめき出す。

ていうか、後半ただの悪口入ってなかった?

「まぁまぁ、いいじゃないですか。俺がこいつをとっ捕まえて死体を皆さんの前にお出しして差し上げますよ。親父の仇は俺がうつ」

真ん中あたりから突然出てきたガタイのいい上裸の男が名乗りをあげる。

「おぉ、村長の息子のガリアじゃないか!」

「ガリアがそういうなら大丈夫ね」

「任したぞー、ガリア」

こいつはガリアと言うらしい。どうやら村長の息子だそうだ。

「俺が戻ってくるまであんたら家に帰ってろ普通に生活しておけばいい、もう暗いしな」

ガリアがそういうと村人達は一斉に家へと帰っいくのだった。おかしくないか?普通なら殺人鬼をおいつめたこの状況で家に帰るなんてありえないだろ。このガリアはどんだけ村人達から信用されてんだよ。

「じゃあ、とっとと始めようぜ!殺人鬼」

「お、おう。ルールは簡単だ。俺が今から、小道の方へと逃げる。お前は5秒たったら俺を追いかけてくる。それで朝までに俺が逃げ切れたら勝ち。捕まったらあんたの勝ちだ」

「いいだろう。その勝負のったぜ!」

「よし、じゃあスタートだ」

俺はそう言って小道の方へと全力で走る。

俺はこの一連の流れの間にステータスを見れることを知った。俺のステータスは高いのかは分からないが全体的に200は超えていた。

そして、スキルらしき物もあったが、使い方が分からなかった。だが、俺の全力疾走は、

さっきは村人たちのせいですぐに止まったせいで分からなかったが、かなり早いのだ。

これ、ワンチャンオリンピック超えたろとか思いながら俺はどんどんガリアとの距離を離していく。これは勝ったと俺が思ったその時だった。

バキューン

銃だ、銃の発砲音と共に俺の横腹に激しい痛みが襲ってきた。

「ぐわぁぁぁぁぁぁあ」

「チッ、かすっただけかよ」

ガリアが俺に向かって銃を構えて撃った。

その銃弾は距離があったにもかかわらず、俺の横腹にかすったのである。

俺は血が出ている横腹を抑え、走り続ける。

俺は近くに見えた小屋に向かい進むのだった


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