酔い潰れて道端で寝ている生活力絶無系ダメなお姉さんの尾根さんとしっかり系年下男子の翔太君のおねショタラブコメです。
会話劇を中心としながら、一人称の視点を必要に応じて話ごとに変えていくある種、群像劇に近いスタイルで物語が進んでいきます。この手法の効果はやはり、すれ違いの演出で発揮されています。二人は同じ方向を向いていながらも、心境を相手に伝えないために小さなすれ違いの差が大きく広がっていきます。
え? 待って効果出過ぎてない? 大丈夫? ちゃんと戻れるの??
尾根×翔太の行方は読んで確かめよう。
もし、翔太君が婿入りしたら・・・・・・
24話まで読んだレビューになります。
タイトルの「おねショタ」というワードを見て、サクッと読めるドタバタラブコメかな?という直感的な想像をしてしまいました。たしかにサクッと読めるんですが、実際はヒューマンドラマと言っても過言ではないほど丁寧な速度で進む恋愛作品です。主観的で申し訳ないですが、私がとっても好きな作風。
早朝にマンションの階段で泥酔していたお隣さん(OL)を拾った主人公(大学生)。送り届けてあげたら家政夫アルバイトが始まりました!
ラブコメと言えばラッキースケベとか、主人公に都合の良いハーレムとか、そういう展開がデフォなのかなと思っていたのですが、主人公もお隣さんも等身大でピュアピュアで、好感が持てます。過度な脚色がなく、感情移入しやすいキャラクターたちです。なぜお互いに惹かれたのか、という恋愛作品で大切な部分が丁寧に描かれていて、気持ちよく読めました。
肝心の『おねショタ』ですが、24話の時点であまり要素は出てきていません。だってこちらの作品はおねショタの『10年後』ですから!私のようにタイトルを直感で判断してはいけませんよ~!
年下の男の子との恋愛に興味がある大人の女性にもぜひ読んでいただきたい作品です!おすすめします!!