「ただいまー」


「おかえりなさい、聖来。ご飯できてるから手洗ってきて。」


「はーい」


お母さんに言われてリビングにカバンとお弁当をおいて洗面台に行く。

手を洗った後に一度カバンを持って自分の部屋に行き制服から部屋着に着替えてまた下に降りる。


今日のご飯はすき焼きだ。




「そう言えば、明日咲良ちゃんたちと遊びに行くんだって?」


食べてる途中にお母さんが聞いてくる。


「うん。」


「何時くらいに帰ってくる?」


「5時くらいだと思うよ。最近は暗くなるの早いし。」


私が言うと、お母さんはスマホを取り出して何やら打ち込んだ。打ち終わるとまた私に向き直る。


「そう、分かったわ。それに合わせてご飯作っておくから。」


「ありがとう」


そのあとはテレビを見ながら夕食を済ませた。




ご飯とお風呂を済ませて自室に行く。部屋の電気をつけてベットにダイブする。

そのままベットの横にあるサイドテーブルにあるスマホを手に取り電源をつける。見ると3件ほど通知がきていた。咲良と風美とのグループメールだ。


内容は明日の待ち合わせ時間と待ち合わせ場所。了解のスタンプを送信してスマホを閉じる。


ベットに横になったままボーッと天井を眺める。動く気が起きなかった。思ったより失恋のショックが大きかったようだ。



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