ごきげんよう、ああ、あんて可愛らしくて、ちょっとだけ人騒がせな動機なんでしょう。ヴィヴィアンさんへの恋心が募り、だから屋敷の瑕疵担保期間の考え方が逆だったんですね。これは素敵なミスリード(で合ってますか?)でした。
お庭の件は、そういうことだったんですね。
私は唐突にお手洗いに行ったエノーラ嬢の動きの怪しさに囚われちゃったから、気付きませんでした。
でも三人の若い可愛いお嬢様方のお茶会で事件が終わったことを表すシーンは、微笑ましくて優しくて、素敵なエピローグだと思います。
友情を優先して依頼人に真実を隠す、けれどそれは事件の終息即ち再発の可能性がないことが確かだからで、プロの仕事としても傷がつかない。
お見事な手腕を見せてくれました、カギ娘さんと、そんな娘さんを温かく見守るお母さまの物語、本当に大好きになりました。
ありがとうございました。
次のエピソードも楽しみにお待ちしていますね。
作者からの返信
ごきげんよう、若い子って男女問わず過激になるところあるよなって、思い始めた今日この頃。こんな話を書いてみました。
実は最初、エノーラ嬢ではなく別の人が犯人の絵も描いていたんですが、エノーラ嬢パターンが一番「人が死なないミステリーっぽい」かなって。瑕疵担保期間のミスリード(……と言ってもよさそう?)は、ものの見方を逆転してみました。こういうのを考えるのもミステリーの醍醐味ですね!
カギ娘ちゃんの「カギ」のシーン、僕もお気に入りです。人の秘密を覗く探偵だからこそ、人の秘密を守る機能を持ってほしくて。よく「探偵と怪盗、どっちがモテるか?」論争が繰り広げられると、たいてい「探偵は無神経すぎる(人の心に土足で踏み入りすぎる)からモテない」なんて話が出たりするのですが、カギ娘ちゃんはそういうところからは外したいなって思って、こんな形に。
本作を気に入ってもらえて嬉しいです、とても。
これを励みに次の章も頑張ります!
知性で攻撃しない!
とっても爽やかな読み心地でした。
作者からの返信
上品でしょ!
こういう探偵もいいかなって。
知性見せびらかすのもいいけど、こういうのも、ね!