IF ストーリー 幸せの形
レプリカとの戦いが終わり、今は魔王グエンと協力して、ベンディ王国と魔族は講和を結んだ、それから反対派も出たが、これ以上の無意味な戦争を繰り返すわけにもいかず、少しずつ反対勢力を減らしつつあった。
それからしばらくして、クロス達は..........
————————————————————
~結婚式場~
神父「まさか、こんな形で再開するとはなぁ」
クロス達の神父をやってくれているのは、昔、勇者マンルによって被害を受けた者達との再会の場で出会った神父だった
クロス「俺もだよ、でもこっちの方が気が楽だ」
フローズ「そうね、私も堅苦しいことは苦手よ」
王族として様々なところに出席していたのだろう、目が死んでいる
ミク「でも、本当にいいのかな?」
クロス「ん?」
ミク「私達も参加して」
ここにいるのは神父の他にクロス、フローズ、ミク、メミル、セシルの5人がいた、それ以外も参加しようとしていたが、魔族との関係で文句を言う国が後を絶えず、国王達も行こうにも行けなかった。
村の人達も行きたかったが、情勢が情勢なので、落ち着いたら、帰って伝えることにした。
クロス「いいんだよ、言ってたろ?この戦いが終わって、罪滅ぼしが終わったら結婚してくれって」
メミル「........確かに言ったけど....」
セシル「それでも.....やっぱり..........」
結婚はしたい、けど、過去の出来事がフラッシュバックし、前に進めないのだろう。
フローズ「クロス」クイクイ
クロス「?」
服を引っ張り、耳元に囁く
クロス「..........お前が良いなら」
フローズ「良くなかったら皆んなと結婚しない」
クロス「......ハァ、わかったよ、たく、こんな時くらい明るくなって欲しいよ」
そう言ってクロスはミク、メミル、セシルにキスをした
ミク「/////////」かぁ
メミル「ちょ.../////」かぁ
セシル「........」ピュー//////
いきなりの事で頭が回らないのか、とてもあたふたしながら、文句を言う
クロス「なぁ、皆んな、そんなに俺が嫌か?」
ミク「え?」
唐突に言い始めるクロス
クロス「俺は皆んなの事が好きだし、結婚したい、確かにミクも義姉さんもセシルもマンルのせいで心に深い傷を負ったよ、でもね、それでも俺はお前達が好きなんだ、そんな想いを踏み躙るの?」
と、悲しそうに言った
メミル「..........クロス」
確かにその通りだ、クロスはミク達が穢れてしまったと言っても、穢れていない綺麗なままだ、と言ってくれていた、たとえ過去にどんな事があっても、それを受け入れ、反省し、克服し2度と繰り返さないように前に進む事が出来れば、お互いに未来にいく事が出来る
ミク達はここの底から反省している。己の犯した過ちを、快楽の為に愛する人を裏切るような女ではない
それに彼女達はこれでも選ばれし職業を持っている、並大抵の男なら瞬殺出来る。
憂いることはないのだ。
セシル「..........!!!!」バチん!
フローズ「!?」
いきなり頬を叩くセシル、それに驚くが、すぐに説明が入る
セシル「大丈夫、弱気な自分に喝を入れただけだから」
そう言ってクロスを見る
セシル「ありがとう、義兄さん、おかげで目が覚めた!」
そう言って微笑む、ミク達もセシルがやった事を真似をして頬を叩く
ミク「そうね、ずっと過去に囚われていたのは私達の方だったわね」
メミル「うん、でももう大丈夫、もう迷わない」
クロス「ミク、義姉さん、セシル」
どうやら覚悟は決まったみたいだ。クロスはミク達の顔を見た後フローズを見て
フローズ「仲直りできたわね、本当の意味で」
と微笑んだ
クロス「ああ」
そう言ってうなずき、神父の方に向き直る
神父「やっと終わったのかよ、このクソリア充が(準備はよろしいですか?)」
建前と本音が逆になっている.........随分と待たせた上に、こんな茶番劇見せられたら、それは、そうなるな
神父「では....始めたいと思います。」
こうして、クロス達の結婚式は厳かに行われた
その後、クロス達は村に帰り、両親に正式に結婚したことを伝えた
義父「そうか..........結婚したか」
クロス「はい」
義父はメミルとセシルがクロスを裏切ったことを酷く憎んでいた、もし、クロスが彼女達を許さず、メミル達が帰ってきたら、あの時は許したが、せめて1発は殴ろうと考えていた。
しかし、結婚もし、クロスがとても嬉しそうに見えた為
義父「みんなを幸せにしろよ、息子よ」
クロス「.........!!!はい!」
これ以上はもう何もしないと決めた
義母「さてと、世界を救い、こんなにも嫁さんを連れてきたあんたには早速料理の手伝いをしてもらうよ、フローズ様めちゃくちゃ食べるからねぇ、人手が足りないのよ」
そう言って半ば強引に連れて行く、その後ミクの両親も参加して、結婚記念として盛大に祝った
そして、その日の夜
5人は家の外に出てベランダで夜風に当たっていた
メミル「んーやっぱここは風が気持ちいい!!」
セシル「そうね、確か勇者に選ばれた時も、ここにいたわね」
ミク「..........そうねぇ、あの時はクロスと離れ離れになってしまう事が怖くて仕方なかったっけ」
クロス「それに、こうやってみんなで過ごしていると、レプリカがこの村に来たことも思い出すよ」
フローズ「確かその時もマンルいたよね」
酒が回っているのか、普段なら言わないようなことも言う
クロス「あいつ、死んでもこうやってストーカーしてくるんだなぁw」
何かあるたびに、そこにはあいつがいた、最早ストーカーと言っても過言ではない
フローズ「そうねぇ、なーんであんな奴が、色んな女を奪うんだろうねぇ」
ミク「魅了もあったけど、少なくとも人の人生を平気で奪える屑じゃないと無理ですねぇ」
メミル「本当に、嫌な奴に初めてを奪われたよ」
セシル「あーあー、初めては義兄さんが良かったぁ」
そう言ってこちらを見る
クロス「..........なんだよ」
ミク「そういえば初夜まだだったよね?」
唐突に言い始める、なんか嫌な予感がする.....
メミル「私達の初夜はまだ誰にも奪われてない......」
セシル「これなら、別の意味で初めてを.........!!!!」
3人の目が獣になる
クロス「ちょ!お前ら......フローズ!助け........」
そう言ってフローズを見ると
フローズ「そう言えば私もこの世界ではまだ何もしてないわね?」
クロス「は?.......まさか.....」
フローズ「大丈夫よ、義父さん達酔い潰れてるから」
そう言ってみんなで抱きしめる
女性陣「.......駄目?」上目遣い
クロス「..........我慢しないからな?」
義父「............」
義母「.............若いわねぇ」ボソ
ミク父「..........いつまでこうしたら良いんだ?」
ミク母「........黙って寝てなさい」
その後、嘘寝をしていた両親によって、村の話題なったのは言うまでもない
————————————————————
数年後
クロス達はベンディ王国の街で暮らしていた、ギルドに所属して魔族や人間の犯罪、魔物の討伐などを、してのんびりとまではいかないが、平和に暮らしていた。
そして..........
ミク「とうとう私もママかぁ」
ここ数年でフローズ、メミル、セシルが妊娠して子供を産んでいる、そしてつい先日ミクにも待望の子宝に恵まれた
クロス「これからどんどん忙しくなるな」
フローズ「まぁ、あの頃に比べたら余裕だけどね」
メミル「もう、あの体験は嫌だね」
セシル「うんうん」
皆んなが望んだ未来が、今ここにある、そしてこれからもこれが続くことを切に願う。
————————————————————
IFルート もしもミク達が指輪を受け取ったら
幸せの形編 完
これで本当に完結です。
幼馴染み達が寝取られたが別にどうでも良い みっちゃん @mithyn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます