野外フェスに行ってきましたぁぁぁ!➁

 ~~小烏、野外フェスに行ってきましたぁぁぁ!①からの続き~~


 さて、小烏親子は長い列に乗って流れるようにコニファーフォレスト(フェス会場)に入っていきます。入ってビックリ! 初めて見る野外ステージの巨大さに開いた口がふさがりません。ステージが巨大なら客席も広大で、客席の中にも小高いミニステージが10ばかり点在しています。


 次女が引き当てていた席は「4列の130番」。4列目は嬉しいけれど、130番。これはもう会場の端っこだろうねと諦めていましたところ、な、なんと、ど真ん中! 中央も中央! メインステージ真正面! 双眼鏡なしでも舞台がよく見えます。最高ではありませんか!


 反面、座席後方に点在するミニステージはずーーーっと遥か後ろ。どうやらミニステージを見るときに双眼鏡が必要そうです。


 いそいそとパイプ椅子に座り、背中の荷物を下ろします。持ってきた大きいビニール袋にリュックを詰め、雨具を直ぐ出せるように一番上にして座面の下に置きました。


 回りも同様に荷物を椅子の下に入れています。膝にペンライト、うちわを用意している人もたくさんいます。隣で次女が推しタオルを首にかけました。小烏もツアーグッズのタオルを首にかけます。気分もどんどん盛り上がっています。


 舞台に向かって右手前方の観客席がにわかにざわめき始めました。どうやら舞台袖で演者さんの掛け声が聞こえたとのこと。ざわめきは観客席全体に伝播していきます。


 夕暮れが近づくなか舞台の照明がパッとつきました。一斉にあがる悲鳴! 舞台の楽しみ方と注意事項を説明するところからもうショーは始まっているようでした。


 舞台中央と左右に大きなスクリーンがあって、そこにもいろいろな映像が流れます。が、小烏の席は近すぎて左右のスクリーンはよく見えませんでした。


 ともかく真正面、メインステージにロックオンです!


 面白かったのは、前の席の方。この方推しだけを追いかけるタイプらしく、ずーーーっと移動する推しの方をひたすら追いかけて見つめているのです。なので推しが後ろのミニステージに行くと後ろを向かれます。小烏はメインステージロックオンで楽しんでいるので、ずっと前を向いています。推しの移動とともに前のお嬢さんと、たまに視線が絡んでしまうのでした。


 そのつもりで回りを見渡すと、観客が思い思いの方向を向いて応援しています。とても自由で面白いなぁと思いました。


 だんだん暮れていくなか左右前後で揺れるペンライトが夜の海の波のようでとても美しい。舞台と客席の掛け合いの叫び声も新鮮です。(静かに観劇するタイプのものしか知らなかった)


 次々に披露されるミュージカルの歌には知ったものも知らないものもありました。回りの観客の反応から、誰が誰とどの曲を歌うかも重要な問題のようです。


 会場後方になにか大きな装置があったのですが、これは光るクレーン車でした。大きくとった通路を移動する台車。通路を歌いつつ走り回るキャスト。ミニステージで次々披露される掛け合い。


 会場の四方から響く歌。揺れるうちわ、光るペンライト。飛び交う悲鳴。これは……ま、祭りだ! これは祭り!


 どのタイミングでどんな声をかけるのかわかりませんでしたが、次女が叫ぶとき一緒に拳を(顔の高さまで)突き上げて騒ぎました。祭りは踊ったもん勝ち。とても、とても、とーっても楽しかったです!


 祭りが終わると運営さんの指示に従って、両サイド、後方の席から粛々と退場します。途中立って帰っていく人は、高速バスか電車の時間があるのでしょう。帰りの高速バスも遅れがちだと聞きました。祭りのこの一瞬のために全国から集まってきた仲間たち。遠くに帰っていく仲間が、全員無事に帰宅できますように! 


 小烏親子は会場の近くに宿を取っていたので、クロークで荷物を受け取ってほてほてと宿の向います。翌日は羽田に向かうまではまたハイランドに点在するパネルの残りを探します。今夜は早めに休みましょう。



 この日の公演を自宅の長女は配信で見ていたようです。


『お母さん! 〇〇の曲の時、ミニステージで▽▽が◇◇していたけど、△△って☆☆だった?』


 長女よ。

現場のお母さんはね、そのシーン、遠くてぜんぜん見えませんでした。


近況ノートに写真があります

https://kakuyomu.jp/users/9875hh564/news/16817330664526730061


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・フェスに行くことになった顛末はこちらです

「小烏、野外フェスに行く(予定)! つきましては情報を求む!(9月)」

https://kakuyomu.jp/works/16816927860138892715/episodes/16817330660818631231


・フェスのための準備のドタバタはこちらです

「野外フェスへの道」

https://kakuyomu.jp/works/16816927860138892715/episodes/16817330662743743428

 




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