雪の月夜は、ヤバい感じに明るい

 こんにちは&こんばんは

田舎で嫁をやっている小烏です。


 今日は1日雪、雪、雪で風景が白一色になりました。

ニュースで心配されている地域には及びませんが、明日の朝は雪かきは必要そうです。


そういえば、少し前までNHKの紅白歌合戦のトリで大御所の演歌歌手さんが、毎年のように紙吹雪のなか熱唱されていました。

紙が髪についたり、口に入ったり、紙吹雪で本人が霞んで見えなかったり。大変そうだなぁと呑気に見ておりましたが、雪の中傘なしで歩くのは、まさにでした。

何かの拍子に雪が鼻に入ると一瞬息が止まります。思わず背中をまるめ、うつむき加減で歩いてしまいました。


 さて、小烏が以前住んでいたところはそこそこの街でした。

マンションへの道には街灯があり、近くにはコンビニがあり。

住宅地の家の明かりがあり。

道中にあるスポーツジムの駐車場には遅くまで灯りが点いています。

就寝するときもカーテン(遮光ではない)越しに街の灯りと遅くまで行きかう車のライトで、部屋の中がぼんやりと見えていました。


 一方田舎では(小烏のいる辺りのこと、田舎全般ではありません、と、思います、たぶん)、家の南側のゆるい斜面にある畑を上った先にある生活道路には街灯はありますが、まばらで道と畑の一部を照らすくらいです。

家の北側の市道は少し先の交差点にしか街灯はありません。

もちろん田んぼには照明はありません。


 日が沈むと西の空に残るほのかな明るさの余韻と、暗闇の田んぼに浮かび上がる保育園の窓や廊下の煌煌とした明かるさとのコントラストにちょっとした非日常を感じます。

つまり、とっても暗いんです。


 ある日のこと。

暗くなってから生活道路にあるごみ置き場に行った帰り、自宅に帰る木戸口が見えず木戸道ではなく脇にある畑を突っ切って、うっかりネギを踏んだこともありました(以降懐中電灯を持って行ってます)。


 周りに灯りが少ないので、星空はとても美しいです。

初めて婚家に泊った夜、プラネタリウムのような満天の星空に驚いた記憶があります。

天の川は本当に川のようでした。

でも星のよく見える夜は、月がないので暗いんです。

反対に満月の夜は、雲がかかってなければ地面に影がくっきりできます。カーテン越しにも月影が映ります。


 そして、雪が積もって真っ白な景色の夜。

もし、満月だったら。


 すべてが微発光しているような、薄明るい不思議な夜景になります。

明るいのは満月の輝く空ではなく、白い大地。いつもは暗く沈んでいる道も家も木々も、畑の畝もいつもと違ってほのかに白く浮きがって見えます。


 もし小烏がまだ感受性豊かな中学二年生だったなら、

  夜の月よ

  私のほほを撫でる

  その白く輝く翼よ

  冷たく尖ったの爪で

  なんたらかんたら

みたいなモノをノートに書き連ねそうです。


 もし創作意欲に燃えていた大学生時代なら、

  農道で転んだら、白鳥に転生

  田んぼで落ち穂を食べ放題

  人間が寄ってきて写真撮られ放題

  もしかしてぇ、なんたらかんたら?

なんて、今流行りの物語を執筆したかも。


 人生折り返し地点を過ぎた今。白い夜景を堪能したことをここで報告できて満足です。

明日の朝は雪かきをする前に猫の足跡でも探しましょう。


追記

猫の足跡は、3匹分ありました。

一匹は黒のハチワレさんでした。

近況に激写した写真(ボケてます)を載せますね。


我が通路を通過するハチワレさん

https://kakuyomu.jp/users/9875hh564/news/16816927861017342037


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