第5話真相
父の遺体が上がった時、長靴は河川敷に並べてあったらしい。遺体からは、溺死では少ない量の水しか肺から確認されなかった。
心臓麻痺の可能性があると。
僕はこう思う。堤防に長靴を置き、何らかの原因で川に転落して心臓麻痺で亡くなったのではないか?と。
死ぬ動機がないのだ。父親の趣味は家庭菜園だ。パチンコなんぞ、見向きもしない。
借金があるわけでもない。仕事の事でうつ気味だったが、所詮シルバーだ。
あの、親父が自殺なんて考えられない。
しかし、なぜ、長靴を脱いだのか?
やはり、自殺なのか?
結局、死んだ動機、事故死なのかは本人したかわからないのだ。まだ、67歳だったのに。
僕は泣いた。もう、親父はと酒を飲めないのだ!
この作品は亡くなった親父に捧げる。
完
親父が自殺した理由 羽弦トリス @September-0919
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
精神障がい者の日記/羽弦トリス
★48 エッセイ・ノンフィクション 連載中 479話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます