第4話死ぬ1ヶ月前

3月の末、親父に電話した。

「志村けんがコロナで死んだ」と。

親父はテレビをつけて報道番組を見た。電話は直ぐに切られた。

それから、志村けんの追悼番組で、ドリフ大爆笑が放送された。

母の話しによると、志村けんのコントで腹を抱えて笑っていたらしい。

だが、鬱症状は続く。


仕事は建設会社を辞めてシルバーで働いていいたが、ごみ処理の基盤操作が理解できずなやんでいた。それなら、働き場所をかえてもらえば良かったのに。

その辺りから弁当を残す様になった。

その頃、親父に電話しても携帯をお母さんに渡すようになっていた。

酒も飲まなくなっていた。


僕は親父はうつ病だ!と確信した。

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