第3話やっと終わったウォーミングアップ(作者の心情)

傭兵集会所でキルマスターの依頼を受けて、傭兵集会所にあるもんをくぐると、マッチングが開始する。他のプレイヤーとマッチングすると、戦場にジープに乗せられて移動する。この移動中に装備やアイテムの最終確認を行う。



ジープに1人乗せられ運ばれる。俺の愛銃であるアサルトライフルは、若干の威力低下と引き換えに反動を軽減するカスタマイズをしており、中遠距離に対応できるようにしてある。今回の戦場は崩壊した都市群である。瓦礫が沢山あるため遮蔽物が多く、いつ襲撃されるか分からない油断大敵な戦場である。

戦いの前のピリピリ感を楽しみながら、戦場の地形を思い出していると揺れが止まった。戦場に着いたようだ。

身体が勝手にジープから出る。その後、マップを俯瞰するような視点に変わる。数秒後、一人称に戻った。が、体は動かない。


【戦闘!スタート!!】


体の自由が戻る。戦闘開始だ。キルマスターは死んでも特定の位置で復活するので、基本はサーチアンドデストロイだ。


幸い、初期位置は建物の中だったので、近くの瓦礫で体を隠しながら銃のスコープで周りを見てみる。さて、不運にも大通りが初期位置の人はいないかな?。。。いた。黒い服装の人物が建物の入口目指して、大通りを走っている。瓦礫の影でも目立たなくなるように黒い装備なのだろうが、灰色が多い大通りでは目立ってしまうな。奴を殺すため移動位置を予想し、偏差を考え、エイムを合わせる。トリガーを引く。乾いた破裂音とともに、あの相手をヘッドショットで葬ったことがキルログで確認できた。キルマスターはキルすることが目的なため、体力は低く設定されている。ゆえに、ワンショットワンキルである。


1キルを取れたのはいいのだが、銃声を聞き付けてほかの敵がやってくるだろうから、移動せねばならない。しかし、移動してる姿を見られたり、他のこの建物内が初期位置だったプレイヤーに見つかると先手を取られ、非常に不利な戦いを挑まれる。それを避けるために気配を出来るだけ消しながら遮蔽を探す。

階段を2階分上り、その階に敵が居ないことを確認する。いないと分かったら、転がっている机で遮蔽を作り、割れた窓からまた敵を探す。だが、いくら探しても敵は見つからなかった。


。。。3分後。。。


端末がメッセージを受信した。これは、誰もダメージを受けずに3分がたち、膠着状態おちいったことを表すもので、状況が変化するように全プレイヤーの位置が端末上のマップに30秒間表示されるのである。これを見て、キルしに行くか、自分をキルしに来るであろう敵を向かいうつか判断するのである。これが表示されて3分後、まだ降着状態であった場合には、相手の位置が壁の奥に見えるようになる。更に5分後、ダメージが一切入らなかった場合には、1番キルした人の勝利となる。(着るマスターの場合)


同じ建物内に1人だけプレイヤーがいるようである。

そんなことを知ったら、倒しに行くしかないよね!30秒間は位置を知られてしまうため、30秒立ったら移動を開始しよう。


。。。30秒後。。。


サーチアンドデストローイ!敵を屠りに行くよ。1階1階クリアリングしながら降りて行くよ。

1つ下にはおらず。

また一つ下にはおらず。

またまた一つ下にはいなそu、、、。おやおやおや~?息を殺すような音が聞こえたぞー?いらっしゃいますね、クォレハ。しかし、俺が素直にドアを開けて敵を見つけて撃つより、相手がドアが開いた瞬間に撃つ方が早いから、1つ工夫をしなければならぬ。


俺はドアの正面からではなく、1歩ほど横からノブをまわし、足で蹴り開ける。思いっきり蹴ったので、扉は、ドンッ、といい音を立てた。その音に反応したのか、敵は誰もいない扉の正面にスナイパーを撃ってきた。俺はスナイパーの銃声を聞きつけると、スナイパーは連射ができないため、相手のいる部屋へ侵入し焦りながらボルトを操作している敵のド頭をぶち抜いてやった。



そこから流れは変わった。銃声をききつけたヤツらが、漁夫の利をえようと集まってきたのだ。しかし、たくさんの奴らが漁夫の利を得ようとして、敵同士が鉢合わせてしまい戦闘を始めたのだ。俺がいる建物を中心としてそのまわりで銃声が響きわたり、その銃声を聞き付け敵はよってきて、さしずめ砂糖に群がるアリのようにプレイヤーが集まった。いつの間にか漁夫の利野郎どもは俺の漁夫の利なんか忘れて、近くのやつとドンパチやるのが目的となっていて、俺の事を警戒してない奴らをぶち抜く作業を続けるだけでキルをとることが出来た。数分もすれば規定のキル数を取り終わり、俺の勝利という形で終わった。


最初と同じように、ジープに揺られて帰還する。最初にくぐった門から傭兵集会所に戻ってくる。なかなかの疲労感を感じながら、酒場に行く。依頼の後は飯に限る。


「オヤジー、唐揚げセット1つ。」

「あいよ!唐揚げセットな。」


VRないの食事は腹が脹れる訳では無いが、味覚が再現されているため美味しいと感じることが出来る。なかなかの満足感もあり、これを利用して世間ではVRダイエットなるものがあるらしい。


「オヤジ!俺にもひとつ」

「唐揚げセットでいいんだな?」

「おう!」

「あいよ!」

「千、隣貰うぞ。」

「いいぞ!はるねこ!」


千とは俺のWOS内での名前であり、はるねこは俺の初めてであり唯一のフレンドである。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

VRFPSの相棒に幼なじみのことを相談すると、なぜか照れるんだが? 葉桜花蘭 @hazakura99

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ