効率のジレンマ
またまた久しぶりの更新になります。
世は空前の転職ブームですし、ニュースなどでは「人手不足」が声高に叫ばれています。
自分の体験談からもお話しするのですが、企業が欲しい「人手」とは、すなわち「即戦力足りうる人手」を差すようです。
いっぽうで「人」が欲しいと言っておいて、たほうでは「使える人」でなければダメとは、どこかわがままな気もしてしまいますよね。
かといえ「即戦力でなくとも育てればいいじゃん」という声に対しては、「余裕がない」と答えるのがもはや一般的になっている気もします。
本当にそうなのでしょうか?
ここに、タイトルにもした「効率のジレンマ」がひそんでいるように感じるのです。
「効率を優先させると、むしろ非効率になる」
というのは、心理学での実証実験や、あるいは統計学的なデータでも明らかになっているそうです。
これが確かだと仮定すると、上の人事のケースであれば、人材をちゃんと育てたほうが、企業にとってメリットがあるという仮説にすることができそうです。
長期的に見た場合、即戦力人材はまたよそへ行ってしまう可能性があるというリスクも否定できません。
しかしながら大切に人を育てれば、上記のリスクを回避できる確率も上がりそうです。
ところがおそろしいことに、たいていのケースにおいてそれは「コストがかかる」、あるいは単に「めんどうくさい」でかたづけてしまわれがちです。
人材育成には確かにコストがかかりますが、大局で見たときには果たしてということですよね。
またえらくかたい内容になってしまいましたが、まとめると
「短期的な効率アップは、長期的な効率ダウンにつながる」
という、またしても目を当たられない本質らしきところに帰着します。
ビジネスのみならず、これはあらゆることへ当てはまりそうですね。
結局、
「小魚をあさりまくっていた結果、大きな魚を逃してしまう」
だけで済むのならまだ救いはありそうなものですが、そもそも
「魚の住んでいる場所そのものがなくなってしまう」
というところにたどりついてしまいそうです。
ひえ~っ!
これがまさにいま、人類のおこなっていること(おも!)
で、結局
「考えるがめんどう」
なので
「ふりだしに戻る」
となるのではないでしょうか。
とほほ……
毎度おなじみの循環論法になってしまいましたが、せめて個人レベルでは罠にかからないよう気をつけたいものです。
せやかてどうすりゃいいねん……
やっぱ運ゲーなんか。
上の論法が確かならば、
「自己責任論もまた、効率が悪い」
となります。
おのおのでやるよりも、結託したほうが効率が良くなるわけですね。
不器用なもんです。
そんなふうにボヤキつつ、求人票とにらめっこをするわたしなのでした。
またネタを思いついたら書いてみます。
ここまで読んでくださって方には、感謝の念しかございません。
ではでは~
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