なにゆえ、公共交通機関などでは、携帯電話による通話がダメなのか?

不二川巴人

人間というのは、割と勝手なもので、という小話。

 皆様、こんにちは。あるいは、こんばんは。おはようございますでもいいです。不二川です。


 さて。今回は小説ではありません。「一応」エッセイということにしておいて下さい。僕は個人ブログも持ってるんですが、そっちに書くよりも、こっち(カクヨム)にしたためてみるのはどうよ? という実験です。


 なぜ「一応」かと申しますと、僕は、ゲームライターとしてのキャリアはあっても、エッセイストとしての実績がございませんので、乱暴に言ってみれば「素人の戯れ言」です。


 自虐はさておき、本題を。ここをご覧の皆様も、何らかの機会に、バスや電車などの公共交通機関をご利用になることもおありかと存じます。


 で。車内でのアナウンスのお決まりが、「携帯電話による通話はご遠慮下さい」ですよね。これ、「なぜか?」をお考えになった事がありますか?


 そりゃあ確かに、第一は「テメェ等、移動中ぐらいは静かにしとけやコラァ(意訳)」だとは思うんですが、僕は違った見方をします。


 どういうふうに? 結論から申しますと、「誰もあなたのプライベートを『無理矢理』聞かされたくないから」です。


 人間というのは割と勝手なもんで、ひとたび他人様と接点を持つと、あれやこれやと、結構下世話にこっちの探りを入れてくるもんですけども、『一方的に聞かされる』のは嫌います。


 たとえそれがビジネスの会話であろうと、ここでは『プライベート』に分類します。普通の人間関係でも、考えてみて下さい。聞きもしないこと(往々にして自慢話)をべらべら喋る奴って、たいてい嫌われますよね?(鏡を見ながら)


 要するに『自分とは無関係、あるいは無関心なこと』を、『強制的に』聞かされるのを、人間というのは大変嫌うのです。


 もっと言えば、「その『他人のプライベート』が聞こえてしまったことで発生する、まさしく無駄な思考のリソース」を割きたくないんです。


 だって、いかに自分と関連性のない話題であろうと、聞こえた以上は、その前後とか背景を、多少は考えちゃいますよね? それって、地味に疲れませんか? 僕だけですか?


 どれだけお気楽に生きてるように見える人でも、その「無駄な思考リソースの浪費」を受け入れられるタイプが、そういるか? いや、いるかも知れませんけど、少なくとも、僕はそうじゃないです。


 さらに言えば、人間というのは、喋り方や声色に、かなり性格が出ます。万人に好かれるなんて事は、まず不可能なことであり、誰しも、世の中に「絶対に相容れないタイプ同士」ってのがあります。


 もう少し想像してみて下さい。これをご覧の皆様、頭の中に「自分の一番苦手なタイプの人間」を思い浮かべてみましょう。それこそ、声すら聞きたくないレベルで。


 で、「たまたま」乗り合わせたバスや電車の中で、「そのタイプ」の人間に、「プライベートを無理矢理聞かされる」のを、どう思いますか? 嫌ですよね、普通は。


 つまりは、そういうことなんですよ。今のご時世、僕なんかは特にそう思うんですが、個々人には「結界」があって、みんなそれを、そうやすやすと侵犯されたくないんです。


 そういうことにも考えが及ばずに、場所をわきまえずにべらべら喋る人間は、大変口が悪い言い方になりますが、「個人情報的露出狂」なんじゃ? とか思います。


 と、「余計な通知音で心をかき乱されたくない」がために、「職場以外でも、常時スマホをマナーモードにしておく」というライフハックのようなものを発見して、ずっと実行している僕などは思います。


 また、なんか思いついたら、この場をお借りするかも知れません。お粗末様でした。

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なにゆえ、公共交通機関などでは、携帯電話による通話がダメなのか? 不二川巴人 @T_Fujikawa

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